
【26話】お薬の時間です!~狼騎士隊長の担当看護師に任命されました~
作品詳細 「わぁ……!」 歓声を上げたニーナに、オズワルドはマスクの奥でくすりと笑う。 「以前君から話を聞いた時に、美味そうだと思っていたんだ」 ...
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作品詳細 「わぁ……!」 歓声を上げたニーナに、オズワルドはマスクの奥でくすりと笑う。 「以前君から話を聞いた時に、美味そうだと思っていたんだ」 ...
作品詳細 今度こそ少し間が空いたのは驚いたからだろう。六人姉弟は田舎だとしても流石に多い。両親の仲の良さが少し恥ずかしくなり、ニーナは視線を泳がせつ...
作品詳細 確かにニーナが物盗りに遭遇し――たまたま詰め所に行く途中だったらしい獣人の騎士に助けてもらったのだ。ひったくられた拍子に転んで足首を捻って...
作品詳細 四、『番』とは。 ニーナがオズワルドの屋敷に通い始めて早いもので既に十日が経っていた。 オズワルドの容態は日々と共にすっかり落ち着...
作品詳細 寝台にもたれかかるオズワルドの姿は、まさに手負いの獣という感じだ。眇めた瞳から注がれる視線は肌を撫でられるような感覚を生む。ニーナは再び視...
作品詳細 後ずさってしまいたいくらい強烈な視線に、思わず回れ右して部屋から出て行きたくなったが、投与しなければならない薬がある。何かやってしまったか...
作品詳細 とりあえずニーナは頭を切り替えて、薬の入った医療用の鞄の持ち手をぎゅっと握り込み、深呼吸して息を整えた。 (よし、行くぞ!) 心の中で気...
作品詳細 ニーナも溜息をつき最後の消毒を終えて、診察室に入り所定の位置に戻す。 その隣で億劫そうに今日の予約分のカルテを見ていたヤマトが大きな欠伸...
作品詳細 ヤマトは昔、薬学の研究者として王城勤めをしていたほど優秀なのにもかかわらず、自分の好きな研究だけをしたいからと言って、町医者になった変わり...
作品詳細 一、獣人は善き隣人? まだ早い時間だというのに、活気に溢れる賑やかな下町の商店街の中。 少々寝過ごしてしまったせいで、息を弾ませて職場へ...
作品詳細 ランチを食べ終え、佐和田と別れて席に戻ってからも、明莉の頭の中には、椿のことがちらついていた。胸騒ぎというか、何となく嫌な予感がするのだ。...
作品詳細 付き合っていることを後悔しているのにキスなんてするだろうか。別にしなくてはいけないような状況ではなかったと思う。高良は、わざわざ、自分から...
作品詳細 「あ、ちょっと、手……!」 「大人しくするんだったら放す」 「……わかりました。お言葉に甘えます。だから……」 明莉が抵抗をやめると、高良...
作品詳細 「あ、社長だ。おはようございまーす」 佐和田の声に我に返る。エレベーターの中に既に高良がいたのだ。車で出社している高良はおそらく地下一階か...
作品詳細 途中から半ば走るようにしてデスクに戻った明莉はもの凄い勢いでパソコンをシャットダウンし、バッグにスマホを突っ込んだ。明莉の周囲のデスクには...
作品詳細 すると、今まで大人しかったアダルバートがここで吠えた。 「待て! お前、リコリスをどこへ連れて行くつもりだ!」 「どこへも何も、貴方には関...
作品詳細 「エヴァリン様、本当にクルゼール様を殺めたのですか?」 「ええ」 「毒はどこから入手されたのですか?」 「お友達の御婦人にそういうのに得意な...
作品詳細 五章 「……嘘、うそうそ、……うそよ。……何で、……こんなっ。私、関係ない、知らない知らない」 車輪の回る音、揺れる窓枠にカタカタと震え...