【試し読み】犬ラブな公爵嫡男様との契約結婚~就活令嬢まさかの永久就職!?~
あらすじ
男爵令嬢のフェリシアは、将来を不安がった家族を安心させるため就職活動に精を出していた。……が、全くうまくいかず途方に暮れていた彼女の前に、風変わりな鳴き声の大型犬とその飼い主エドウィンが現れる。悩ましげな顔をした彼はなんと公爵家の嫡男様だった。お見合い話にうんざりしていると愚痴を零した彼は、愛犬ジョンソンに誠実な対応をしたフェリシアに「僕のところに奥さんとして就職すればいいよ」と提案してきて!? 半ば強引に公爵家に嫁ぐことになってしまったフェリシア。愛犬にしか興味のない子供のようなエドウィンにとりあえずは安心するも、彼はフェリシアに懐くジョンソンに張り合って、奥さん扱いをしてくるように……!?
登場人物
家族に迷惑をかけまいと働き口を探しに都会へ。職なし宿なしで途方に暮れていたが…
由緒正しき公爵家の嫡男で、かなりの愛犬家。度々持ち込まれる見合い話に辟易している。
試し読み
序章 まさかの求婚でした
エルスタイン王国の王都隣、アーベストは事業・交通網・面積共に国内第一位として知られている大都市である。
成功を収めた大企業が多く存在し、貴族の屋敷も建つ大都会。
上流階級の者達は、流行のドレスや紳士服を着込んで優雅な散策を楽しむ。
仕事をしている男達も、爵位を持った貴族かと見紛う気品を漂わせている者も多くいた。上品な外套を着て、従僕を連れて指示しなれた姿はまさに〝成功者〟だ。
十八歳の男爵令嬢フェリシア・モリンズは、そんな都会の活気とは無縁だった。
「一番働き口の数がある、とは聞いていたけど……雇用までのハードルも、それなりにあるということね」
旅行鞄を両手に持ってとぼとぼ歩く彼女は、「はぁ」と溜息が尽きない。
一人いる兄と同じ色のはずなのに、重たく見える地味な焦げ茶色の髪。目は、ありふれたブラウン色だ。
花嫁修業の学校でもいい成績は収めることができず、もちろん十八歳になっても見合い話の一つもなかった。縁談なんてまた遠い夢なので、両親や兄に迷惑をかけないように働こうと思った。
それなのに、就職活動がうまくいかないでいた。
多くの企業があるアーベストでなら、何軒目かでは採用されるだろう──と思っていたのが間違いだった。
高い列車代を払って、今日の朝、ようやくアーベストに着いた。
だが、まさかの一日中歩き通しても、バイトさえ見つからない状況だ。
「うぅ、今日の宿どうしようかしら……」
安い宿があればいいのだが、見た限り高そうなホテルしか見かけなかった気がする。駅からかなり離れた場所まで歩くことになるだろう。
大都市アーベストは、どの会社も採用基準が厳しく、応募者を厳選していた。
誰の紹介であるのか、どの家出身なのか、実務経験や実績や資格は……などなどたくさん質問された。社員は会社の顔、というところだろうか。
貴族の屋敷は多いが、大手会社が『信頼を持って紹介していく』という制度が適用されていたため、頼みの綱のメイド仕事や針仕事にも、ありつけそうにない。
「こうなったら、列車で別の町を目指すしかないわね……でも、アーベストだから父様達もいいと言ってくださったのに」
そもそもどこへ行くのか、そして列車代もギリギリだ。
仕事を見つけに行くと言って家を出てきた。余計に心配させることを考えれば、このまま帰れない。
フェリシアは疲れ切っていた。どこかで少し足を休めたい。
「ふわんっ! わふわふっ」
その時だった。耳に飛び込んできた風変わりな〝鳴き声〟に、フェリシアは「えっ」と顔を上げた。
気のせいでなければ、犬、だ。
思い至った瞬間、癒しを求めて素早く振り返った。目に飛び込んできた光景に、彼女の表情は明るさを取り戻した。
「わぁ、大きなワンちゃん!」
大通りに面した時計広場に、長い優雅な毛並みをした大きな犬がいた。
かなりの大型犬だった。飛び跳ねるたびに艶やかに波打つ茶色の体毛、上機嫌に振られている尻尾もふわふわだ。
そこには休憩用のベンチがあり、一人の青年が長い足を伸ばして座っていた。色映えのする高価な紳士衣装からすると、貴族階級の人間だろう。
犬は触りたい……けど、上級貴族様のようなので話しかけられない。
いきなり声をかけて不審がられたらアウトだ。癒されたくてふらふらと足が向かったものの、フェリシアは内心しくしくと思って踏みとどまった。
その時、大型犬がこちらを見た。
全体的に品があるのだが、くりっとした瞳も印象的だった。初めて見る珍しいラピスラズリの目をしていて、顔はしゅっとして鼻先が長い。
目がつぶらだわ、すごく可愛い……。
女の子だったりするのだろうか。いや、もしかしたら、ものすごく上品な男の子なのかもしれない。高価そうな首輪は、淡いグリーンだし──。
大型犬が考える顔を戻した。フェリシアの方に尻を向けると、大きな動きでゆったりと尻尾を振り出す。
触りたい。女の子か男の子か知りたい。疲れ切っていたフェリシアは思った。ああ、ふりふりしている尻尾も、なんてもふもふそうなのかしら……。
「君、犬、好き?」
「えっ」
いきなり声をかけられてびっくりした。
どうやら、知らず知らず、ふらふらと歩み寄ってしまっていたらしい。あやしがられたのかと思ってぱっと目を向けると、すぐそこに青年が座るベンチがあった。
「尻尾の魅力、おそるべし……」
「何が?」
「あっ、いえ、なんでもありませんっ」
フェリシアは、慌てて言い訳した。
今になって気付いたのだが、青年は着ている服だけでなく、その容姿も上品さに溢れていると感じるほどに美しかった。
長い睫毛が縁取る目は、淡く輝くエメラルド色。緩やかな髪は稲穂色をしていて、肌は白く、長い指は武骨ではなくピアニストみたいに綺麗だ。
よく話す男性といえば、父や兄くらいの初心なフェリシアには、見知らぬ美貌の青年はハードルが高かった。しかし緊張したのも束の間、それ以上に気になることができてしまった。
なんだか、美青年はこの世の終わりみたいな顔をしていた。
一体何があったのだろうか……フェリシアは、気になりつつも答えた。
「犬は好きです。昔、家族に迎え入れたくてたまらなかったのですが、うちは裕福ではなかったので」
「そうなの?」
犬を飼えないくらい裕福ではなかった、という部分に実感が湧かなかったのか。やはり上流階級の貴族のようで、彼がきょとんとして首を傾げる。
その様子は、どこか幼い感じがあった。ふわふわの稲穂色の髪が、長い睫毛にぱさりとかかるのも、色っぽさよりも無垢さを覚え、フェリシアの緊張は自然と解ける。
「ふうん。君、彼を触りたいの?」
彼、ということは男の子なのか。
フェリシアは、二度とないだろう機会に、思いきって頷いてみた。
「お許し頂けるのなら、なでなでさせて欲しいです」
「正直だなぁ。それにすごく礼儀正しい喋り方だ」
でも彼は悪い気はしていないようで、得意気に続ける。
「ジョンソンがいいって言うのなら、触ってくれてもいいよ」
ふふん、と胸を張った彼の足元で大型犬が「ふわ!」と鳴いた。
やはり鳴き方が独特である。キーンッとした煩い感じはなく、元気よく吠えても全く癒ししかない。
「ジョンソンさんというんですね」
そして、どうやらこの美青年は、家族としてかなりジョンソンを可愛がっているようだ。フェリシアの兄の友人も、いつも「バディがいいなら」と言って、愛犬の意思を尊重しつつ散歩をさせてくれたりした。
それを懐かしく思い出しながら、フェリシアは旅行鞄を置いた。腰を屈めて、大型犬ジョンソンと目を合わせる。
「ジョンソンさん、失礼してもよろしいですか?」
尋ねてみると、きちんとお座りして待っていたジョンソンが、笑顔で鼻先を上げた。
「わふっ」
大きな犬なのに、鳴き声が風変わりでより可愛い。
本人(犬)に許可を取ったところで、フェリシアは早速撫でてみた。ブラッシングもきちんとしてあるのか、耳のあたりだけでなく首の下も全部ふわふわだった。
「君はいい奴だ。ジョンソンにきちんと確認を取った」
美青年が、腕を組んで偉そうに言った。
「それはそうですよ、きちんとご本人様に確認しないと。おどかしてしまったら、可哀そうです」
「そうなんだ、だからそれが正解なんだよ」
うんうんと頷く彼は、にこにこしていた。
仕草の端々というか、なんだか話し方も子供っぽい人だ。大人の男性は近付きがたい人ばかりだと思っていたから、なんだか見た目とのギャップもあって、少し拍子抜けする。
もしかしたら、同じ年齢か、二十歳くらいかしら?
フェリシアは肩から力も抜けて、気を楽に話しかけた。
「ジョンソンさん、とてもふわふわですね。何か特別なお世話をされているのでしょうか?」
「僕が作ったブラシで、毎日三回は僕がきちんと世話をしているからね」
「えっ、ブラッシング道具をお作りに?」
「うん。そうだよ?」
エメラルドの目が「それが何か?」とフェリシアに確認してくる。
なんというか、不思議な人だ。貴族は趣味にお金をかけるのもよくあることなので、やっぱりいいところの坊っちゃんなのだろう。
そう思っていると、彼が背を丸めて両手で頬杖をついた。
「ジョンソン、お前はいいよな。はぁ……僕も犬になりたい」
先程までの笑顔も消え、再び彼の表情が曇る。
やっぱり何か悩んでいるみたいだ。フェリシアは気になってもいたので、恩返しのように尋ねてみた。
「どうかされたのですか? ジョンソンさんも心配されていますよ」
他に言いようが思い浮かばず、心の中で『ごめんなさい』と謝りながら名前を出した。
するとジョンソンが、表情だけでなく耳までしゅーんっとさせた。か細い声を出し、悲しそうな目で彼を見上げる。
「くぅーん」
まるで言葉を理解しているかのようなタイミングと、そのものすごい演技力にフェリシアは驚いてしまった。かなり賢い犬のようだ。
すると彼が、ハッとジョンソンを見て、くしゃりと泣きそうな目で反省した。
「ああ、ごめんよジョンソン。お前に心配をかけるつもりはなかったんだ。僕が気晴らしをしたいからと、屋敷から付き合わせてしまってごめんっ」
たまらずといった様子で彼が立ち上がり、愛犬をぎゅっと抱き締めた。
「お屋敷……?」
そういえば、格式高い家柄の令息っぽいと思っていたのだが、もしかしたら迂闊に話してはいけないお方だったりするのだろうか?
フェリシアは、ぎこちなく姿勢を戻した。それに気付いた彼が、愛犬のジョンソンを撫で回しながら不思議そうに見る。
「どうしたの? またなんだか距離を置かれた気がする」
「いえっ、お気になさらず!」
ぶんぶん顔と手を振って主張すると、彼が秀麗な眉を寄せた。
「ほら、そういうところだよ。遠慮がちっぽい」
「遠慮がちって……」
他に言い方はなかったのだろうか。
フェリシアがそう思っていると、彼が「まぁ、いいや」と言った。すっかり笑顔なジョンソンから、撫でていたうちの手の一つを向こうへと向ける。
「僕の屋敷、すぐそこなんだ。あれが、僕の家」
彼が示す先の屋敷を見て、フェリシアは目を剥いた。そこにあったのは、このアーベストに来て何度も耳にした、有名なアーチボルト邸だった。
デザインされた鉄柵まで美しい大きな屋敷は、この一等地で贅沢なほど敷地を取った広々とした庭も持っている。
ペット用品事業を始め、瞬く間にその名を知らしめた大都市一の大富豪。
アルシェンランド公爵家の、嫡男が所有するお屋敷である。
そう思い返して、フェリシアはハッとした。先程、彼は『ブラッシング道具は自分が作ったもの』と言っていた。
「ま、まさか、あなた様があのアーチボルト邸のご主人様で、公爵家の嫡男様……?」
おそるおそる確認すると、彼が愛犬と揃ってきょとんとフェリシアを見た。
「そうだよ?」
「~~~~~~っ!?」
声にならなかった。
アルシェンランド公爵家と言えば、由緒正しき大貴族だ。そんな相手に、挨拶もなく犬にじゃれさせてもらったとは。
フェリシアが震えていると、彼が膝の埃を払って立ち上がった。
「僕はエドウィン・アルシェンランド。君は?」
「えっ。あ、私はフェリシア・モリンズと申します」
フェリシアは、慌ててスカートをつまんで挨拶した。その作法を見たエドウィンが、エメラルドの目をぱちぱちとする。
「あれ? もしかして君も貴族なの?」
「は、はい。モリンズ男爵家の長女になります」
「へぇ、そっか。確かに、お姉ちゃんっぽいね」
「いえ、上に兄が一人だけ……」
弱小貴族の家名は知らなかったらしい。けれどフェリシアは、彼の言葉で緊張していた肩も落ちた。
なんというか、彼は世間知らずな雰囲気がしてならない。
事業にも大成功しているので、てっきり厳しい公爵令息を想像していたのだが……。
「それで、あなた様はどうしてこんなところに?」
フェリシアは、気を取り直してそう尋ねた。終業までまだ時間がある。ジョンソンに癒されて元気も少し回復したので、希望を捨てず次の面接先を見つけようと思う。
するとエドウィンが、親しげな眉をそっと顰めた。
「『あなた様』なんて堅苦しい呼び方をしなくていいよ。ジョンソンも、きっとそう思ってる」
彼の横でお座りしているジョンソンが、うんうんと頷いた。
本当に賢い子だと、フェリシアは感心した。きっと人の言葉を理解しているのだろう。それくらいにエドウィンが愛情を注いでいるのだ。
「そう、ですね。ジョンソンさんに言われたら、直すしかないですね」
なんだか頑張れそうな気もしてきた。
「そうだろう?」
その様子を見ていたエドウィンが、嬉しそうに言った。
「それでは、エドウィンさんとお呼びします」
「僕は、君のことフェリシアって呼ぶね」
いきなり異性から名前呼びをされて、フェリシアは恥ずかしくなる。
こういう具合で距離感を飛ばしてくるのも、なんだか子供みたいだ。普通、気軽に呼び合うのは親しい仲か、恋人か婚約者くらいなものだった。
彼のことだから、女性相手だとか意識していないのだろう。
もう会うこともない。名前呼びについては何も言わないでいると、エドウィンがジョンソンの頭をもうひと撫でして口を開いた。
「君は『どうかしたのか』って僕に聞いてくれたよね。なら、聞いて欲しい。僕は二十四歳なんだけど」
「二十四歳!?」
話を聞く姿勢をとった矢先、フェリシアは耳にした年齢に声を上げてしまった。
この人には、驚かされるばかりだ。あまりにも態度や口調が子供みたいだと思ったら、まさか兄と同じ年だったなんて!
思わず淑女としての礼儀も忘れて、まじまじと見てしまう。
「何? 何か変なところでもある?」
訝った表情も美しいくらいに、エドウィンは〝素敵な大人の男性〟だった。切れ長の目も知的で、外見は幼さが全くない。
まじまじと顔を覗き込んでいたのが恥ずかしくなってきて、フェリシアは熱くなった顔をさりげなく彼から遠ざけた。
「えっと……申し訳ございません、つい」
エドウィンが不思議そうな顔をした。ジョンソンと揃ってこちらを見ている様子は、似た者同士とも思えた。
「話、続けてもいいかい?」
「はい、どうぞ」
フェリシアが答えると、ジョンソンが「わふっ」と愛らしく元気な一吠えをした。彼が「そうかそうか」とワシワシ撫でながら続ける。
「昔から、母上は何かと『結婚をしろ』と煩くてね。それが嫌になって、趣味のペット用品開発を始めたら事業が成功した。そこで両親が所有していた亡きお爺様の別邸を丸々買い取って、増改築して自分の屋敷としたわけだけど」
それはそれで、すごい才能だ。思い立った商品開発で成功するなんて、一握りの人間くらいだろう。
フェリシアは、改めてすごい人なんだなと再認識した。
でも真面目に語るかたわら、エドウィンはずっとジョンソンを撫で回している。そして当のジョンソンも大満足で「わふわふ」言っていて緊張感はなかった。
「ここ一年、困ったことに母上が押し掛けてきては、僕の家で勝手に見合いをセッティングするんだ。僕に許可も取らず、ずかずか上がってくるだなんて、信じられないよ」
「えっ、そんなことが?」
「そう。そのたびに知らない令嬢を数名連れてくるんだけど、今回は大勢で押し掛けてきたんだ!」
エドウィンは、腹が立ったのか不意に大きな声で主張した。
どうやら、彼自身は結婚を全く考えていないらしい。それでアルシェンランド公爵夫人が痺れを切らして〝お嫁さん候補〟を連れてきている、といったところだろうか。
ゆくゆくアルシェンランド公爵を継ぐお人だと思えば、あるような、ないような……。
「今回は三十四人だよ」
「三十四人!?」
それだけの数が、あっさり入ってしまう屋敷の規模にも驚いたが、それくらいにエドウィンの人気があることも分かった。
公爵家の嫡男で、事業を成功させたアーベスト一の大富豪。
そして、この美しい容姿だ。彼と結婚したいと考える令嬢は、多いのだろう。
「僕は母上に、『全部嫌だ』って言ったんだ。勝手に乗り込んできたくせに、一人ずつ見合いをするだなんて、とんでもない話だよ」
全員、ではなく、全部、と言ったところに彼の認識が見えたような気がした。
フェリシアは相槌に困った。撫でてもらって嬉しそうなジョンソンに対して、そう語るエドウィンはむすっとした表情だ。
「僕はお嫁さんなんて欲しくないし、ジョンソンと本があればいい。それで言ってやったんだ、『僕は君達に興味を持つことはないけど、嫁入りしたら、君達はきちんとジョンソンと仲良く暮らしてくれるのか?』て」
「えぇっ」
「そうしたらドン引かれたうえ、母上にぶたれた」
それはそうだ。その言い分だと、まるで犬への嫁入りみたいになっている。
たぶん、見合いが続きすぎて嫌になったのかもしれない。けれどフェリシアの知っている成人男性に比べて、やっぱり彼は随分子供っぽい気がした。
でも黙り込んでしまった彼に『その台詞はアウトですよ』とは言えない。
大勢の令嬢に押し掛けられた一件で疲れてもいるけど、母親に『ぶたれた』ことが少なからずショックでもあったらしい。俯き、手も止まってしまったエドウィンを、ジョンソンが心配そうに見上げている。
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