【試し読み】精霊姫に捧ぐ王太子の一途な純愛~雪解けに芽吹く恋~
あらすじ
「マリー……。僕の、ハイデマリー」――山の聖域に生きる『雪の精』ハイデマリーは、自身に名前を与えてくれた少年、カインハルトと雪山で過ごした日々を想い続けていた。カインと別れ15年が過ぎたある日。成長したカインは、自身の妻“王太子妃”として共に来てほしいとマリーを迎えにくる。彼の手をとったマリーは人間の暮らしを学びながら妃教育を受け、奮闘の日々を送ることに。――「ハイデマリー、俺はそなたに恋をしている」カインを愛おしく思うも、マリーは彼の言う『恋』がわからなかった。想いに応えたいと悩むマリーにカインは、それでもよいとあたたかな愛を注ぐ。……そしてその裏でとある動きが二人を阻もうと蠢いていて……?
登場人物
山の神の末娘であり雪の精。山で遭難したカインハルトの命を救った際に自我が芽生えた。
ラティスフォリア国王子。自身の命を救ってくれたハイデマリーを王太子妃として迎え入れる。
試し読み
……それは、心に染み入るような雪だった。
しんしんと降り積もる、透明な光の欠片。
冷たいはずのそれは、けれど手のひらに落ちても溶けることなく、少年の体をいたわるように残り続けた。
ああ、自分の体が冷たいのか、と、そう理解したけれど、少年にとって、その雪は──その雪をまとった少女は、雪の冷たさを忘れるほどにあたたかいもので。
「しなないで」
遠くから響くような曇った声が、近づいてりんとした鈴の音のように聞こえる。
「……しなないで」
舌足らずの子供のようなそれ。何度だって繰り返される「死なないで」という少年の生を望む言葉が温度を帯びていく。
「……死なないで、カイン。私の、大切なあなた」
生きるよ。僕は生きる。
声の出ない喉から、ひゅうと息が漏れて苦しい。
それでも、初めて想いを捧げた少女のために生きようと思った。
彼女のためだけに、僕は生きたい。
「死なないよ、マリー……。僕の、ハイデマリー」
その言葉に、アメジストをはめ込んだような紫の瞳がきらりと熱を帯びるのが見えた。
それを認めて、少年は眠りにつく。
雪に抱かれて、ゆるゆると。次に起きたときも君がいてくれたらいい。そう思って。
これは、心に染みる、雪の話。
この世で最も透明な、雪の妖精のお話。
■■■
ラティスフォリア国。
寒さ厳しい雪の守る国。それがこの国だ。
年中冬のような気候で、とれる作物は少ない。
国土の端三方をキュラス山脈に囲まれており、その山脈が外部からの侵入を防いでいて、ここ十数年は平和だった。各地に傭兵を送って金銭を稼ぐ、いわゆる軍事国家。
しかし、並みの小国よりはずいぶんに懐に余裕があった。大国、という部類に入るだろう。
そういうことは知っている。知っているのだけれど。
キュラス山の北の端、凍えるような寒さの聖域に生きるひとりの雪の妖精は、銀糸のような長い髪を揺らして、目の前の少年を見つめた。
大いなる父である山の神から与えられた知識が、雪の精全員に共有される。
だから、この人間が、自分たちが守護するラティスフォリア国の王族のひとりであることを知っていた。
雪の精は、冷たい雪のベッドに埋まるようにして眠っている少年のそばに膝をついた。
山の神は、この少年を救いなさいとおっしゃった。雪の精のひとりである彼女は、まだ生まれて50年ほどしかたっていない、雪の精の中ではひときわ幼い少女だった。
とりあえず、指でつついてみる。
──動かない。
「もしもし、きこえますか」
──動かない。
子どもはよく寝るというものね、と雪の精はアメジスト色の目を閉じて、少年の隣に横たわってみた。猛吹雪が周囲を襲っている。
ここで眠るのは音がうるさいでしょうに、と思って、雪の精は手を空へとかざした。
幼く、少女の姿しかとることのできない雪の精の末姫でも、雪を操るくらいはできる。
雪の精が手をふわりと動かすと、空を舞う雪のいくらかが彼女の命に従って、ひとつの形へと固まり始めた。
ぼさ、ぼす、と音がする。雪の塊が積もっていく。
小さな山のようになった雪の塊の中は空洞だ。
「人間はこういうものの中に住むのよね、イエ……というのだったかしら」
雪の精は雪を重ねて作った「イエ」の中に少年を運んだ。重くて運べなかったので足を引きずってしまったけれど、つもりたての柔らかい雪が、ふんわりとしたクッションのようになって少年を傷つけることはなかった。
「ねむっているの? あなた」
少年の隣に寝そべって、雪の精は少年の顔を覗き込んだ。
酷く青白い顔をして、たくさんいる雪の精の姉たちが眠るときの安らかな色はそこにはない。
雪の精は、数少ない人間についての知識を総動員させてうんうんとうなった。
少年を助ける、ということは生かす、ということだ。
敬愛する父である山の神はこの少年を生かすことを望んでいる。
雪の精は、少年から少しでも情報を得ようと思って、少年の口元に耳を近づけた。
少年がなにかしゃべっていたからだ。
「……さむ、い」
少年の唇が、言葉を形作る。
そうだったわ、と雪の精は思い出して手を打った。
「人間は、寒いと死んでしまうんだわ」
雪の精は、少年の頭をそっと撫でた。
「まっていてね、すぐにあたためてあげる」
そう言って、雪の精は少年を抱きしめた。人間はこうして温度を分け合うと聞いていたからだ。けれど雪の精は雪だ。氷よりなお冷たい雪の精の体は、少年の体をますます冷たく冷やしていく。
雪の精ははっとして、どうしたらいいのかしら、と思った。けれどすぐににっこり笑って。
「火があればいいんだわ」
雪の精は、地面の雪を手にとって少し握った。手をぱっとひらくと、雪の塊はうさぎの形をとってぴょんと跳ねる。雪の精は、雪うさぎに命じた。
「火をおこすための道具を持ってきてちょうだい」
雪うさぎは、山の神の愛する末姫に命じられたことが嬉しいのか、笑ったように目を細めたあと、ぴょんぴょんと跳ねてどこかへ行ってしまった。
雪の精は足を抱えて少年の横に座り込んだ。
雪の精の氷のような手足では、少年を温めることはできない。
「かわいそうに」
そう浮かんで、雪の精はそのとおりに口にした。
人間はこういうとき、かわいそうというのだったかしら、と思って。
少年の顔に温度がない。けれどかすかな息の音がする。
雪の精は、まだ生きている、よかった、とほほ笑んだ。愛する父の頼みを叶えてさしあげられることが嬉しかった。
ややあって、雪うさぎが帰ってきた。
猛吹雪の中で、体を半分ほど崩してしまったうさぎに口づけを落とす。
雪うさぎは嬉しそうに跳ねたあと、雪に戻って消えてしまった。
「ありがとう」
自分の与えたかりそめの命が崩れるとき、雪の精は少しだけ寂しい気持ちになる。
切なく思いながら、雪の精は雪うさぎが持ってきた、良く乾いた木の枝を重ねて、ふうっと息を吐いた。
手に力を籠める。命の色と反する魔法を使うのはひどく疲れてしまうけれど、少年を救うには必要なことだった。
「…………、」
力んではじけたのは、わずかな灯のような火。それは乾いた枝木に落ちて、徐々に色を濃くした。
ほっと息をついて、雪の精は少年を火に近づける。少し温められたからか、少年の顔に赤みがさす。
「よかった、生きているわ」
雪の精は、アメジスト色の目を細めて微笑んだ。どうしてか、胸の内が心地よい。
火から遠ざかって、雪の精は少年を見つめた。
けれどすぐに不安になって、雪の精は火のすぐそばに横たわる少年に近づいて、ころんと隣に横になった。
体の表面が少し溶けて、一筋、二筋と水が肌を伝う。
このままここにいれば溶けてしまうわ、と思った。思ったし、離れないと自分が死んでしまうことはよくわかっているのだけれど、自分でもわからない気持ちが胸を締め付けてしまって、雪の精は少年のそばに居続けた。
時間が経つにつれて、少年の頬が赤くなっていくのが嬉しい。
雪の精は、自分の体が溶けて少しずつ小さくなっていくのにも構わず、少年の変化を楽しんだ。
時折、自分が溶けて生まれた水を少年の口に含ませてやったりもした。
かさかさの唇が、自分が作った水のおかげで潤いを取り戻していくのが、なんだか嬉しかった。
白い瞼がゆるゆると動いて、中から輝くような金の目が姿を現した。
黒い、夜の闇のような髪が雪の上に散らばっていて、だから雪の精はまるで夜の星のようだわ、と思った。
眠たげに閉じられては開かれる瞼をそうっと撫でてやると、溶けた体から水がしたたり落ちる。それが目に入ったのだろう。驚いた様子で金の目を丸くした少年は、雪の精を見てぎょっと目を見開いた。
「え、あ……? お前、は」
「起きたの? よかった。苦しくはない?」
苦しんでいては困る。とてもとても困る。
大いなる山の神は、この人間を苦しませることは望んでいないから。
雪の精は少年の頬を撫でようとして、その手の短さに、自分がすっかり縮んでしまっていることに気づいた。
煌々と燃え盛る焚火の火は強く、力のない雪の末姫を溶かしてしまうには十分だった。もともとの半分ほどの大きさになってしまった雪の精は、それでも少年に手を伸ばすことをやめられなかった。
ぴちゃり、と水音がする。少年の頬は赤く、雪の精の手のひらをさらに融かすほどぬくみを帯びている。
「もう大丈夫……ね?」
雪の精は自分が溶けるのもいとわずに、少年に笑いかけた。
少年の頬がかっと熱くなる。雪の精は自分の手が子供の生きている体温で溶けたことがうれしい。
今や雪の精は少年よりずっと小さな、人間の幼児くらいの大きさしかなかった。
少年は、溶けたせいで表面が水のようになっている雪の精に、もう一度尋ねた。
「お前……いや、そなたは、誰だ?」
「私? 私は雪の精よ」
「雪の……! いや、それならどうして溶けているんだ、こんな、近くに寄ってきては雪の精と言っても死んでしまう!」
子どもらしくない口調に、雪の精はころころと笑った。
「だってあなたが寒そうだったのですもの」
夢見るようなまなざしを少年に向けて、雪の精は微笑む。滴る水が、雪の精の命が危ういことを告げているけれど、それよりこの少年が話すことが面白くて、それが心のない精霊の持つ、父たる山の神から与えられたかりそめの感情と知っていてもなお、この少年のそばから離れがたいと思ってしまう。
だって雪の精は死ぬことがこわくないのだ。雪の精は死んだら雪に還る。それだけ。
力尽きて死んだたくさんのお姉様たちとともに、山の一部に戻るだけ。
雪の精はめったに死ぬことはないけれど、時折命を落とす。けれどそれは自然の摂理だ。動物が死ぬように、植物が枯れるように、自然なこと。
だから雪の精は死ぬことなんて全く恐ろしくない。
でもなぜか、目の前の少年はそう思っていないようだった。
雪の精の、溶けかけの腕をつかんで、雪の精が作った「イエ」の外に出る。
吹雪はいつのまにか止んでいて、ちらちらと降る小粒の雪が少年の頬に当たって溶けた。
せっかく温めたのに、と思った雪の精の体に、少年が地面から雪を拾って振りかけた。
「…………?」
「どうしたらいい? どうしたらそなたは死なない?」
最初の一瞬、その言葉の意味がわからなかった。ただその必死な顔が愛くるしくて、雪の精はよくわからぬままに大丈夫よ、と口にした。
雪の精が死なない方法。そんなものを求めているなんて不思議だ。
人間にとって、山の神ならともかく、たくさんいる雪の精の一人なんて、とるに足らないものでしょうにと思って。
雪の精はにっこりと笑って、少年がかけてくれた雪のひとつを口に含んだ。
キュラス山の抱く雪には魔力がある。ほろほろと、砂糖菓子のようにこぼれる雪を食べるうちに、雪の精の体は溶けることをやめた。
「大丈夫、死なないわ」
雪の精はそう言って立ち上がった。ふわりと舞う山の風が、雪の精を包みこんでいく。
銀を溶かし込んだような髪がなびいて、雪の精の周囲をドレスのように囲っている。
ふわり、ふわり。風に揺られて、雪の精は少しだけ目を閉じた。
少年が、雪の精の裸の体を見て驚いているのがかわいらしい。
やがて、目を開けた雪の精の体は、すっかり元の、十六歳か、十七歳か、十八歳くらいの人間の女性のものへと変化していた。
手を握って開き、確かめる。
山の神の魔力が体にみなぎっていて、本当なら再生にはもっと時間がかかるはずなのに、と思った。けれど父たる山の神の澄んだ力に、ああ、お父様が力を貸してくださったんだわ、と知る。
雪の末姫は、山の神のいっとう愛する愛娘だ。末姫はいつだって父に見守られている。
ありがとうございます、お父様、と胸のうちで感謝をささげ、雪の精は顔を赤くしている少年に向き直った。
「ほら、もう、大丈夫よ」
「本当に、本当に大丈夫なのか?」
「ええ」
雪の精は、少年を安心させるためにもう一度笑いなおした。
少年は、少しだけ訝しむ顔をして、雪の精の体を見つめた。溶けた痕跡すらすっかり消えた雪の精。それを幾何かの時間をかけて確認した少年は、やっと息を吐いた。
「よかった……」
「寒いでしょう? イエの中に入りましょう」
「だめだ、そなたが溶けてしまう」
「……それじゃあ、こうしましょう。私、入り口に座るわ。それなら私は過ごしやすいし、あなたはあたたかいでしょう」
「…………それなら、いい」
逡巡を見せた少年に、雪の精は首を傾げる。
少年に何か言おうとするのだけれど、雪の精は何を言うべきか悩んでしまった。人間は、どうやって呼びかけるのだろう。
どうしましょう、と口を泉の魚のようにぱくぱくさせる雪の精に、少年はふは、と笑った。初めての笑顔だった。
「僕はカインハルト」
「カイン、ハルト」
「カインでいいよ。呼び慣れないだろう」
名前、そうか、名前か。と思った。呼びかける方法がわからなかったのは、名前を知らなかったから。雪の精は得心して、今しがた名乗られたばかりの少年の名前を呼んだ。
「そう、ええ、わかったわ。……カイン」
「うん、何?」
返すようにそう言われて、雪の精は眉を下げた。借り物の感情なのに、これが自分のもののように思えてしまう。
「名前を、知りたかっただけだから、何、と言われても言うことがもうないの」
しょんぼりと肩を落とす雪の精に、少年は声をたてて笑った。子どもらしい、愛らしい笑顔で。
つられて笑った雪の精に、少年──カインハルトはそういえば、と口を開いた。
「そなたの名前は?」
「私?」
名前を聞かれて、雪の精は戸惑った。
名前、なんてそんなものはないからだ。人間には個々に名前がある。それは知っている。けれど雪の精にあるのは、山の神の末の娘であるという自覚だけ。たくさんの姉たちと同じ、雪の精というひと固まりの呼び名はあるけれど、カインハルトがいうような、雪の精ひとりを示す名前なんてなかった。
おろおろとしだした雪の精に、カインハルトは目を瞬いた。
「名前がないの?」
「名前、ええ、そう、そうね。名前……ないと、いけないのかしら」
雪の精の眉が下がっていく。だって名前なんていままで持ったことがない。戸惑いと困惑でしゅんとした雪の精。カインハルトは、そうか、と小さくつぶやいて、それなら、と続けた。
「ハイデマリー」
「……はい、で?」
「ハイデマリー、君の名前だよ。……もし、君が嫌でなければ、受け取ってほしい」
「はいで、まりー」
「うん」
「はいでまりー」
ハイデマリー。言いなれない言葉が舌を滑る。うまく発音できなくて、けれど雪の精は──いいや、ハイデマリーは、何度も何度も、覚えたての名前を繰り返した。
わからない。初めての感覚に、ハイデマリーは震えた。
だけど、この感覚は消して嫌なものでありはしなかった。
ハイデマリー、ハイデマリー、ハイデマリー。幾度も幾度も繰り返す。舌が覚えるように。唇が、この尊い言葉をうまく紡げるように。
「ハイデマリー」
はっと前に視線を向ける。そこには愛しいものを見るようなまなざしのカインハルトがいて。
愛しい、そう、愛しい……そんな感情、全然知らなかったのに、今のハイデマリーはこれが愛しさからくるぬくもりだと理解していた。
世界が近い。遠くからくる感情が、一枚膜を隔てていたようだった借り物の心が、急に境目を失って自分に溶け込んでくるようだった。
染み入るような、これは、心……? 感情は、もはやハイデマリーのもの。雪の精というひと固まりの中、ハイデマリーという自分が産まれていた。
精霊は、名前を得ると、ひとつ上の存在になるらしい。そういう知識はあった。かつて、生まれてすぐの遠い昔に、山の神からいただいた知識のひとつ。
わかっている、知っている──だけど、ああ!
心臓が苦しい。氷の心臓が跳ねて、とくん、とくんと鼓動する。
カインハルトが、ハイデマリーを見つめて、大丈夫? と口にした。
その声が、ハイデマリーの、生まれたての心を打つ。自我の芽生えたばかりのハイデマリーは、水の中、うまく息のできない魚のように、おぼれていた。
たくさん、たくさん流れ込んでくる。名前がもたらした変化はあまりに唐突で、苦しさを伴った。
「カイン、カイン……」
「ハイデマリー……!?」
ぜえぜえと息をする。喘鳴の音が静かな雪山に響く。息がうまくできなくて、ああ、でも、これは。
「これが、うれしい、ということなのね……」
心が重い。感情の質量が大きくて、ハイデマリーはあえぐように息をした。
涙がこぼれる。それなのに、ハイデマリーは笑顔だった。口の端が勝手に上がる。
嬉しい、心地がいい──幸せ。
命意外に与えられた、初めての贈り物だった。これが心、これが、感情。
かりそめではなく、間違いなく、ハイデマリーだけのもの。
ハイデマリーは、思わず目の前のカインハルトに抱き着いた。
「ハイデマリー!?」
「カイン、カイン!」
抱きしめた腕がじゅう、と音をたてて湯気を出す。痛みを感じるのは、心を得たからだろうか。
この痛みさえも愛おしくて、ハイデマリーは笑った。
こんな時、どういうのだろうか。知識はあるはずなのに、うまく引き出せない。きちんと言葉を作りたい。
だというのに、ハイデマリーの口からこぼすことができたのは、「ありがとう」とただそれ一言だけだった。
キュラス山の最北端。聖域とも呼ばれる、山の神の腕の中。
──雪が、しんしんと降り積もっていた。
※この続きは製品版でお楽しみください。