【試し読み】異国の王子様をお買い上げ!? 畏れ多いので返品してもいいですか!?

作家:高久ややこ
イラスト:逆月酒乱
レーベル:夢中文庫プランセ
発売日:2022/5/31
販売価格:700円
あらすじ

「俺はお前への“贈り物”だ」 国一番の貿易商を父にもつルシリアーナ。娘を溺愛する父親は望むものを何でも手に入れてくれていた。ある日いつものように父から何が欲しいか問われたルシリアーナは──「わたしだけの王子さまが欲しいの!」 困惑しながらも愛しい娘のため、その願いをきっと叶えてみせると父親は約束してくれた。それから12年──18歳になったルシリアーナの前に砂漠の国の王子様・サイードが父に連れられ現れた! 一生懸命、彼について知ろうとするうち自然と恋に落ちてしまったルシリアーナ。サイードもまた彼女の初心な反応に心が奪われて……。にぎやかで甘く刺激的な毎日がはじまる!?

登場人物
ルシリアーナ
国一番の貿易商の箱入り娘。欲しいと願ったものはすべて父親がプレゼントしてくれるが…
サイード
ルシリアーナへプレゼントとして連れてこられた砂漠の国の王子。褐色の肌をした美丈夫。
試し読み

■プロローグ■

 それは、今をさかのぼること十二年前のこと。
 ルシリアーナ・ティーローズが六歳になる、十日前のことだった──。

 四方を海に囲まれた島国、アーストン王国。
 他国に先駆けて絶対王政を廃止したこの国は、立憲君主制と議会政治により国民生活は向上し、西欧諸国で最も豊かな国……簡単にいうならば商売上手な、金持ちの強国だ。
 女王陛下のお膝元である首都ミルテンフィールドには、国内で最大規模を誇る港を有し、商業都市として栄え多くの企業家がこの都市に集まっていた。
 起業し財を成したブルジョワジー達の中で、『今世紀最高の成り上がり』といわれているのが貿易商ハロルド・ティーローズだ。
 富国政策の波にうまくのり、発展著しい貿易業で富を得て異例の速さで成り上がったハロルド・ティーローズの屋敷が建つのは、女王陛下のお住まいである宮殿や賑やかな商業地区がある王都の中心地区ではない。
 賭博場どころか酒場もカフェすら一軒もない、喧噪とは無縁の郊外にある静かな高級住宅街だ。住民の多くは爵位を持たない平民だったが、彼等は平民でありながらも貴族と同等かそれ以上に豊かな、事業等で成功を収めた富裕層だ。
 富裕層だらけのこの高級住宅地において、ハロルド・ティーローズが所有している敷地の総面積は桁外れの広さで有名だった。
 成功者への羨望は憧れを超え賛美されることもなくはなかったが、妬みは強い嫉妬となり多くの他人に理不尽な害意を湧かせ、好奇は無遠慮な詮索を生む。
 ゆえにハロルド・ティーローズが溺愛しているたった一人の宝物かぞく、娘のルシリアーナ・ティーローズは秘宝の如く隠され、めったに敷地から出ることない生活を送っていた。屋敷は木々の緑が映える高い白壁と鋼鉄の門扉によって、『今世紀最高の成り上がり』と揶揄される男の宝物かぞくを守っていた……。
「うっふふ~♪ 今日はお空もお日様も、とーってもごきげんなのね!」
 そう言った少女の方こそすこぶる機嫌が良いようで、夏の名残を纏う初秋の太陽に負けない笑顔で空を見上げていた。
 一週間ぶりの晴天を喜ぶ庭園の木々達はそよ風と手を取り合い、変わりゆく季節を追いかけるように色を深め始めた葉が、ダンスを楽しむかのように揺れている。現在は住み込みの庭師、前職は王立海軍ロイヤル・ネイビー将校という異色の経歴を持つ男が日々精魂込めて手入れしている庭園は、〝庭〟というのがはばかられるほど広い。その一角にある青々とした芝生エリアは、ルシリアーナのたくさんあるお気に入りの場所の一つだ。
 大工仕事もこなす彼が手作りした真っ白なベンチが置かれており、そこにクマのぬいぐるみを抱えた少女──ルシリアーナ・ティーローズが腰掛けていた。
 澄んだマリンブルーの大きな瞳が印象的な少女で、肩から上腕にかけてふくらませたジゴ袖の可愛らしいシュミーズドレスを着ており、緩やかに波打つ長い金の髪はピンク色のシルクリボンで品良く結われている。
 足元を飾るのは近年大流行しているエナメルの靴で、子供から大人まで年齢問わず女性達に人気の赤色だ。市場では品薄になっていてなかなか手に入らない色の商品だが、デザイン違いで十足も父親がプレゼントしてくれたのだ。
 ルシリアーナの傍らに立っているのは、ネイビーブルーの作業着を着て大型の剣スコップを肩に担ぎ、白髪頭をオールバックにしたひょろりとした痩躯で中背の男。彼はこのベンチの制作者だった。
「どうだ~? 座り心地はいいか? ルシリアーナ嬢ちゃんに、俺からの誕生日プレゼントだ! 気に入ってくれたか!?」
 植物の手入れも大工仕事も、そして屋敷の警備までこなすハイスペックな庭師の名前はオリヴァー・ディンケンス。
 彼は五十歳を機に海軍を退役後、子供の頃に憧れていた庭師の職に就いたのだ。
「うん、とっても! とーってもいいわ! すてきなプレゼントをありがとう、オリヴァーさん!」
「そうかそうか、気に入ったか! 俺は仕事に戻るから、嬢ちゃんもほどほどにな。ルドルフ・ミッターマイヤーを土の上に落とすなよ? あのな、そいつはありえねぇくらい高いんだぞ!?」
「うん! ぎゅーって抱っこしてるから、大丈夫! 大事なお友だちを、落っことしたりしないもん!」
「そうだったな、友達だもんな。値段じゃねぇよな……しっかし、お人形さんがぬいぐるみを抱っこしてるみてぇだな~。眼福、眼福!」
 美少女が大きなクマのぬいぐるみを抱える愛らしい姿に眼を細め、オリヴァー・ディンケンスは頷いた。
「じゃあな、ルシリアーナ嬢ちゃん」
「うん! またね、オリヴァーさん!」
 オリヴァー・ディンケンスはひらひらと手を振りながら、その場から去って行った。
 彼は隠居爺と自分のことを言ってはいるが、隠居とは程遠い活動的な日々を送っており、多忙な父親に代わりルシリアーナに乗馬や自転車の乗り方……雇用者である父親が頼んでもいないのに、カード遊びやサイコロを三つ使って行う東洋のチンチロリンという珍しいゲームまで教えてくれる、良くも悪くもサービス精神旺盛な教師だ。
 彼はルシリアーナにとって、頼りになる祖父のような存在だった。
「なんてすてきなプレゼントかしら! バラのちょうこくがしてあって、まるでお姫さまのベンチみたい!」
 絵本に描かれたお姫様になったような気がして、ルシリアーナは頬を染めて嬉しそうに微笑んだ。
「あのね、ルドルフ・ミッターマイヤー。わたし、お姫さまになりたいのっ! でも……きぞくじゃないと、本物のお姫さまになれないみたいなの。あなたはしってた?」
 つい先日仲間入りした新しい友達であるクマのルドルフ・ミッターマイヤーに問いかけはしたが、答えを求めてはいなかった。
 手工芸の技に秀でた職人が多くいる隣国から、ルシリアーナのため取り寄せられたのがルドルフ・ミッターマイヤーだ。
 その業界では神とまで称賛されている高名な職人の手により作られた特別な存在だったが、さすがに問いかけに応え喋る機能はない。
 脳から脚まで綿が詰まっているルドルフが自分の問いかけに答えられぬことくらい、まだ子供のルシリアーナも理解している。
 ぬいぐるみと会話ができると信じて疑わない、夢見る幼子でいられる時期をルシリアーナは微妙に過ぎてしまっていた。それでもやはり、聞いてくれる相手が欲しい時もあるわけで……。
「お姫さまにはなりたいけど、きぞくになりたいんじゃないの。でも、お姫さまになりたいの……だからね、わたしはい~っぱい考えたのよ!」
 口に出して喋ることで自分の脳内を整理整頓し、ルシリアーナは自分なりに答えを導こうとしていた。
「わたし、なんでお姫さまになりたいっておもったのかな~って、考えたの。お姫さまってお城に住んでて、ドレスを着てティアラを飾って、おいしいものを食べてるきぞくの女の子のことよね?」
 六歳前後の女の子がお姫様に憧れ、なりたいと願うのは世間一般的に珍しいことではないだろう。が、お姫さまになりたいと思う理由や動機をここまで深く考える子は少ないはずだ。
「今のお家はとーっても広いから、お城じゃないけどお城みたいだわ」
 だから、いまさらお城に住みたいとは、まーったく思えない。
「ドレスやティアラも、お姫さまにならなくても持っているの」
 せっかくの父親からのプレゼントだが、着るのも飾るのも屋敷の中だけなので、まさに宝の持ち腐れ!
「おいしいお菓子もごはんも、毎日いっぱい食べてるわ」
 自称〝天才の一歩手前〟な料理人チャーリー・ウォーカーは、庶民の料理から女王陛下にお出ししても恥ずかしくない宮廷料理まで何でも作ってくれるので、食べることに関してこれ以上望む気はない。
「……あら?」
 ルシリアーナは気が付いた。
「ねぇ、ルドルフ・ミッターマイヤー! わたしって、お姫さまじゃないのにお姫さまっぽいかしら!?」
 自分が意外にも、ルシリアーナのお姫様像に近いことに──。
 ルシリアーナは少々変わった子供だった。年相応の思考や行動をとるかと思えば、その年齢らしからぬことも多々あった。
「ううん、たりないものがあるはずよ! お姫さまといえば……そうだわ! 王子さまだわ、王子さま!」
 血の繋がった父親と過ごすより、屋敷に勤める少々個性的な使用人達と過ごす時間の方が多い。病気がちだった母親は不慮の事故で亡くなり、父親は仕事が忙しく留守がちだ。そういった家庭環境のせいか、普通の六歳の少女達と比べるとルシリアーナの思考回路は少し個性的だった。
「ご本ではお姫さまはみーんな、王子さまとしあわせになってるわ! あとは王子さまがいてくれたら、きぞくじゃないわたしも、お姫さまっぽくはなれるんじゃないかしら?」
 庶民の平均年収並みの売価で父親が購入したルドルフ・ミッターマイヤーを、白く細い両腕でぎゅっと抱きしめながら、ルシリアーナは言った。
「お父さまはいつもおたんじょーびプレゼントに、わたしがほしいものはなんでも買ってくれるから、買ってもらえばいいんだわ!」
 赤いエナメルの靴が欲しかったけれど、もうすでにプレゼントしてもらっていて履いている。
 今、着ている洋服も。
 今、抱いているクマのぬいぐるみのルドルフ・ミッターマイヤーも。
 全部、全てが父親からプレゼントしてもらったものだ。
 なんでも買ってくれる、お願いさえすれば……今までずっと、そうだった。
「うん、すごくいい考えね!」
 お願いしなくても、欲しいかな? と感じた物もいつの間にか用意されていることも多い。
 それには理由があった。ルシリアーナは気が付いてはいないが、メイドや女性家庭教師ガヴァネスが日常会話から彼女の欲しい物を察し、雇用主である父親の求めに応じ報告しているためだった。だから、いつも物には満たされていた。
 貴族の令嬢達に人気のパティシエの工房で丁寧に作られた見目も味も最高のお菓子。
 貿易商であるからこそ手に入れられる、植物学者が羨むような外国産の貴重で可憐な花々。
 王室御用達のブティックでオーダーした一点物の高価なドレスに、星々のような宝石をちりばめた髪飾り。
 有名な工房で作られた、エメラルドのアーモンドアイにクローズマウスのビスク・ドール。金の鳥籠には、唄うようにさえずる黄色いカナリヤ。
 睡蓮の咲く庭の池には、東洋の大国から輸入された朱色の金魚と色鮮やかな鯉。
「おたんじょーびプレゼントだから、いつもよりいい物をリクエストしていいって、お父さまも言ったものね!」
 いつもよりいい物。
 バースデイプレゼントは〝特別〟なものをリクエストしないと、プレゼントが趣味な父親が満足しないことをルシリアーナは経験で知っている。
 いつもよりいい物、つまり〝特別〟なもの。
 父親に贈りがいを充分に感じさせることが出来る珍しくて高価で、手に入れるのが難しい物でなくてはならないのだ。
 並の貴族よりずっと財力があり、貿易に携わっているため珍しい物や品薄な物も手に入れやすい。そんな父親でも手に入れ難い物……〝もの〟。
「うん、いいわ! じょうけんにぴーったりよ! ルドルフ・ミッターマイヤーもそう思うでしょう? うふふ!」
 無言で応援してくれているつぶらな瞳にキスをして、ルシリアーナはお気に入りの絵本のあるページに描かれた挿絵を脳裏に浮かべた。
 それは、悪い魔法使いに呪いをかけられ気立ての良い羊飼いの娘を苦難の末に王子様が救い、お互い一目惚れをして結婚するというハッピーエンドの結末に相応しい、笑顔と幸福にあふれた、優しい色使いが印象的な挿絵だった。
「よーっく考えたら、シンデレラだってお姫さまじゃなかったものね? ルドルフ・ミッターマイヤー」
 ルシリアーナはルドルフ・ミッターマイヤーの額に自分のそれを重ねて、マリンブルーの瞳を閉じた。
 目蓋の裏で、ルシリアーナが欲しい〝もの〟が白馬に乗って駆けていった。

 数時間後──。
 王都の港街に新築した社屋からこの屋敷まで寄り道もせずに真っ直ぐ駆けてきた二頭引きの馬車で、屋敷の主でありルシリアーナの父親であるハロルド・ティーローズが帰宅した。夕陽を背に忙しなく馬車から降り、ルシリアーナに向かって両手を広げ、喜びの声をあげた。
「ただいま~♪ 愛しい僕のルシリアーナ!」
 ブラウンの髪を後ろに撫で付け、人目を引くストライプのタイを明るいグレーのスーツにあわせ、足元はストレートチップの革靴、頭部には小粋なハット。
 この小柄な紳士が愛情の深さを高額なプレゼントにより表現し、ルシリアーナをプレゼント攻めにして困らせている張本人なのだ。
「おかえりなさい! お父さま!」
 屋敷のエントランスでルシリアーナは父親を出迎え、その腕に飛び込んだ。
 煙草を吸わない主義の父親からは、男性用香水の香りがする。シプレ系のそれは柑橘と樹木の爽やかさと上品さを併せ持っていて、ビジネスシーンでも相手を不快にさせることはない。ルシリアーナは個性的な装いと香水を愛用している父親は、同年代の〝おじさん達〟とは違うお洒落な趣味の持ち主だと思っていたが、実はそれは間違った認識だった。
 ハロルド・ティーローズは貿易商として扱っている輸入品のそれを自らが使用することで、歩く広告塔として自分自身を使っているだけで、彼自身は着飾ることに興味はない。すべてはビジネスゆえだ。
 絵に描いたような平凡な顔立ちの小柄で小太りな中年男性でも、当社の扱う輸入品を身につける物でいくらでも好印象な人間に化けることが可能であると……。
「今日は陽が落ちる前に帰れたから、二ヶ月ぶりにルシリアーナとディナーが食べられるよ! 大きな商談も無事にまとまったし、ルシリアーナと過ごす時間もあるなんてっ……あぁ、なんて幸せな日なんだろう! 感謝致します、神よ!」
「おおげさよ、お父さま!」
 六歳の子供に不敬をたしなめられても、三十二歳の大人の父親はどこ吹く風だ。
 最近は寝顔しか見ることが出来ていなかった愛娘との再会に、その顔は喜びのあまりだらしなく蕩けている。
「おおげさ~? いやいや、そんなことはないさ! 教会に先月多額の寄付をしたから、神様がちょっとだけ贔屓してくれたって思えば、寄付のしがいもあるだろう!? よし、今月分はもっと増やそう!」
「もうっ、よその人の前でいわないでね!? そういうこと言うから、なりあがりのなりきんおとこって、悪口言われちゃうのよ!?」
「え~? なんで知って……あ! 先月のパーティーでの陰口、聞こえちゃったんだね? でもね、それは悪口じゃないよ? 本当のことなんだから、気にしない気にしない!」
「お父さま……」
 貿易商を生業なりわいとしているハロルド・ティーローズの出自は平民ではなく、一応貴族だ。しかもお世辞にも裕福とは言い難い、落ちぶれた男爵家の三男坊。
 口減らし同然に家を追われるように婿むこ入りしたのは、中規模の生地問屋だった。
 実家では不要品扱いだった彼だったが商人に向いていたようで、見事な手腕で生地の輸出入業へと発展させ、そこからさらに多種の品へと手を広げ短期間でのし上がった。
 成り上がり者──侮蔑以上に妬みや嫉妬の濃いその言葉は、ハロルド・ティーローズにとってはある意味勲章のようなものであったため、当人は気にしないどころかどちらかというと気に入っている。
 小柄で小太りで、笑顔を絶やさず人当たりも良い。
 そんなにこやかな印象を相手に与える外見の父親の内に隠れた、鋼のごとき強さと刃のような鋭さを、まだルシリアーナはわかっていない。
 他者が羨む富を得た彼は、十も年上だった妻の忘れ形見である一人娘のルシリアーナを溺愛していた。それはまさに目の中に入れても痛くないほどに……だからこそ、狸の皮を被った狼のような己を、娘には完璧に隠している。
「そんなことはさておいてだね、誕生日プレゼントのリクエストは決まったのかな?」
「え? もちろんよ! ちゃんと決まってまーす!」
 天使の如く愛らしい娘の容姿は、すべて亡くなった妻から継いだもので、父親であるハロルド・ティーローズから受け継いだのはマリンブルーの瞳のみだった。
 ハロルド・ティーローズは対峙した者に警戒心を抱かせない柔和な丸い顔をしており、身長は平均より低く、その体は少し……正直に言うならば少しではなく、かなりふくよかな体をしている。全体的なシルエットはルシリアーナのクマのぬいぐるみ、ルドルフ・ミッターマイヤーを彷彿とさせる。
 医者には健康の為に減量を勧められているが、独特の弾力のある樽のような腹はルシリアーナの気に入りなので、痩せる気はさらさらなかった。
「今、ここで言ってもいいの!? それとも、ディナーのときのほうがいい?」
「僕の可愛いルシリアーナ! 早く知りたいから、今ここでお父さまに教えてくれるかな?」
 前のめりになり腕の中にいる娘に問いかけた。

※この続きは製品版でお楽しみください。

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