【26話】堅物夫(仮)を恋に落とす方法

作品詳細

 そのたびにゾクゾクとした快感が生まれ、やめてほしいのにやめてほしくないという矛盾した考えに溺れる。
 ひっきりなしに甘い啼き声を出す私の耳元で、孝介さんは淫らに囁いた。
「もっと感じて……? 穂乃果ちゃん」
 問いかける時間も与えられず、孝介さんは指の動きを先ほどより淫らに、そして小刻みな動きに変えてきた。
 クチュクチュという音が聞こえる。間違いなく自らが垂らした蜜の音だろう。
 それがわかり、カッと一気に顔が熱くなる。
 しかし、それだけでは終わらなかった。
 孝介さんは私の腰を掴み、四つん這いをさせたのだ。お尻を突き出したような形になり、恥ずかしくて身悶える。
 驚いて振り返ったのだが、孝介さんの顔が見えない。そう思った瞬間だった。
「っああああ! やぁんん!」
 突然我が身に襲う、強烈な刺激に声を高く上げてしまった。
 蜜が滴っている場所を、孝介さんは唇で愛撫し始めたのだから堪らない。
 固くなった蕾に舌が触れたとき、一際高い声で啼いてしまった。
 恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだが、気持ちよくて止めてほしくない。
 ブルルッと震えるほどの快楽によって、腕の力が入らず身体を支えることができない。
 すると、必然的にお尻をより高く上げるような形になってしまう。
 慌てて寝転がろうとしたのだが、孝介さんにガッシリと腰を掴まれてしまって身動きがとれない。
「こ、孝介さ……んん! ぁあんん」
 抗議の声も上げられないほど、身体中に甘く淫らな痺れが走る。
 孝介さんが蜜を吸う音と、私の甘ったるい啼き声が部屋中に響いている。
 孝介さんと私が、こんなふうに裸で抱き合っているだなんて。
 つい先ほどまでは、孝介さんとの関係が変わるとは思ってもいなかった。
 驚きは正直隠せないが、嬉しい。
 目尻に溜まった生理的な涙を拭っていると、私の身体を包み込むように孝介さんは抱きしめてくれた。
 背中から広がる、孝介さんの体温。それを肌で感じることができる幸せを噛みしめる。
 そうこうしている間に、孝介さんの手によりゆっくりとベッドに寝かされた。
 私の顔を覗き込む、二つの瞳は心配そうに揺れている。
「大丈夫? 穂乃果ちゃん。無理させたか?」
「ううん……恥ずかしかったけど。気持ちよかった」
「っ!」
 孝介さんが言葉をなくして目を丸くさせている。
 彼のそんな様子を最初はおかしいなぁと思っていたのだが、すぐに自分の失言に気が付いた。知らぬ間に本音が飛び出してしまったようだ。
 慌てふためく私の目尻に、孝介さんの唇が触れた。
「嬉しい、穂乃果ちゃん」
「孝介さん」
 孝介さんのキスが嬉しくてニッコリとほほ笑むと、孝介さんはゆっくりと頬を撫でてくれた。
「ちょっとだけ待っていて」
 孝介さんはベッドサイドにある戸棚から何かを取り出した。
 孝介さんが手にしているもの、それはコンドームだった。
 初めて実物を間近で見た私は、それに釘付けになる。
 目を丸くさせる私の様子をおかしそうに笑ったあと、孝介さんは準備をして私に近づいてきた。
「準備できたよ」
「孝介さん」
 怖くないと言ったら嘘になる。だけど、ここで止めたくはない。
 基礎知識ぐらいまでなら、男性と接触が極めて少なかった私にもある。
 このあと、孝介さんのいきり立ったモノが私の中に入ってくるのだ。
 それを想像すると、緊張のため身体が硬くなる。
 私の不安は孝介さんも分かっているのだろう。気持ちを和らげるように努めてくれる。
 それが何より嬉しかった。
 優しく唇を啄み、彼の手は胸に伸びる。そしてツンと自身を主張している乳首を指で弾いた。
 その甘い刺激に気をとられていると、孝介さんはいきり立った自身を私の股にあてがい、蜜をつけている。
 そのたびに蕾も刺激され、快感で涙目になってしまう。
 優しい愛撫で思考がトロトロに溶けてしまっていると、孝介さんは耳元で囁く。
「ゆっくり入れるから」
「は、はい……」
 グッと私の中心に向かって、孝介さんが入り込んできた。
 半端ない異物感に、眉が歪んでしまう。
「ここから、ゆっくり入れていくから。穂乃果ちゃんは力を抜いて」
「む、無理です。こんなの、むりぃ!」
 すでに苦しいぐらいなのに、まだ奥へと孝介さんは入り込んでくるというのか。
 驚きと不安を胸に抱いていると、孝介さんは困ったようにほほ笑んだ。
「ごめんね、穂乃果ちゃん。苦しい? 深呼吸できる?」
 孝介さんに言われて深呼吸をしていると、ググッともっと深くに押し入ってきた。

作品詳細

関連記事

  1. 【5話】クールな鬼上司の恋人モードは、甘々溺愛が止まりません

  2. 【2話】氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~

  3. 【5話】堕ちて幸せ!?~復讐に燃える完璧令嬢は魔王の花嫁になりました~

  4. 【5話】氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~

  5. 【4話】氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~

  6. 【30話】クールな鬼上司の恋人モードは、甘々溺愛が止まりません

  7. 【25話】犬猿同期ふたりの恋愛攻防戦!?

  8. 【5話】犬猿同期ふたりの恋愛攻防戦!?

  9. 【1話】堕ちて幸せ!?~復讐に燃える完璧令嬢は魔王の花嫁になりました~

Bookstore

dブックロゴ

bookliveロゴ

PAGE TOP
テキストのコピーはできません。