【25話】堅物夫(仮)を恋に落とす方法

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「穂乃果ちゃんのこと、ずっと可愛い子だなとは思っていた。だけど、それは上司の娘さんだっていう建前の元だった」
「……」
「穂乃果ちゃんが成人したときだった。振り袖姿を見せてくれただろう?」
 覚えている。初めて振り袖に袖を通したとき、ちょうど孝介さんが我が家に遊びに来ていたのだ。
 新調した着物が届いたということで、軽く羽織り、孝介さんに披露したことがある。
 きっとそのときのことを言っているのだろう。
 コクンと頷くと、孝介さんは優しげに目を細める。
「あのとき、可愛いお嬢さんというイメージが音を立てて崩れた。キレイな一人の女性として、俺は君に見惚れていた」
「っ!」
 まさか……、そう口走ろうとして止めた。
 孝介さんの瞳に嘘は見えなかった。だからこそ、嬉しさが込み上げてくる。
 ずっと子供扱いされているとばかり思っていた。だから、こうして隣同士で住んだとしても、私が色仕掛けしても靡かないんだと……
 だけど、本当は違ったということなのだろうか。
 そのことを孝介さんに指摘すると、彼は頭を掻いてバツが悪そうに視線を逸らした。
「正直言うと、かなりやばかった。本当なら一緒に住みたかったんだ。ただ、部長の気持ちも痛いほどよくわかっているから、今は穂乃果ちゃんを見守っていこうと思っていた」
「孝介さん」
「それなのに、穂乃果ちゃんは俺の部屋に転がり込んで、俺の理性を試すようなマネをした。本当に悪い子だ」
「っ!」
 そう言って不敵に笑うと、孝介さんは私に覆い被さり、首筋に舌を這わしてきた。
「はっ……ぁあ、んん」
 舌が私の肌を這うたびに、甘ったるい声が零れてしまう。
 自分でも聞いたことがない声に、恥ずかしくて耳を覆いたくなった。
 だが、それを阻止するように、孝介さんは私の両手首をシーツに縫い付ける。
「ダメだ、穂乃果ちゃん。お仕置きの最中だ」
「お仕置き?」
「そう。俺の理性を試そうとしただろう?」
「孝介さんの理性、私は本当に崩すことができたの?」
 改めて驚いている私に、孝介さんは困ったようにほほ笑んだ。
「できたよ。だからこそ、こうして穂乃果ちゃんを押し倒しているんだから」
「ふぅぁっ……あ……んん」
 可愛い、という甘い言葉をかけながら、孝介さんの舌と唇は私の肌を堪能していく。
 首筋、鎖骨を舐めていた孝介さんだったが、そのまま下へ下へと移動する。
「ちょっ、ちょっと! こ、孝介さん?」
「可愛い胸だね。食べさせてもらうよ」
 恥ずかしくて彼の頭を抱き寄せて止めたつもりだったのだが、逆効果だった。
 彼の口に乳首が触れ、そのままパクリと咥えられてしまった。
「はぁう……ん……ぅやぁ」
「気持ちいい? 穂乃果ちゃん」
 乳首を口に含みながらしゃべらないでほしい。
 ピンとすでに尖っている乳首が舌に触れ、気持ちよくて腰が震えてしまう。
 それに孝介さんの吐息もかかり、下腹部からトロリと何かが蕩け落ちていく感覚に包まれる。
 先ほどまでは、なんとか身体を隠さなくちゃと必死になっていたが、今はもうそれさえも無理だ。
 孝介さんの手が私に触れる度、唇が肌を辿る度に身体が甘く蕩けていく気がする。
 両胸を揉みながら、舌は乳首を捏ね回す。ときおり、甘噛みまでされて身体が跳ねてしまう。
 ハァハァと呼吸を荒げる私に対し、孝介さんはいつもどおり冷静だ。
 それがなんだか、とても悔しい。だけど、その不満は甘すぎる吐息とともに消えていく。
 考える余裕など与えられず、ただただ孝介さんからの愛撫に夢中になってしまう。
 胸を揉んでいた手は、脇腹を通る。唇も一緒に下降していけば、ヘソをペロリと舐められた。
 ビクッと震えて反応する私を見て、孝介さんの手はお尻を撫で回す。
 お尻の割れ目に指を添わされて、ゾクッと身体が震えた。
 そんな場所、人に触れられることなんてない。それなのに、割れ目を這っているのは孝介さんの指だと思うと、甘い痺れと恥ずかしさで身悶えてしまう。
「っぁあ……ぅやあ、そんなところ」
 孝介さんの指がこれ以上侵入してこないようにと阻止したが、彼の指は私の制止を振り切る。
 そして、熱くてどうにかなってしまいそうな箇所に彼の指が触れた。
 身体中に蕩けるような甘美な痺れが走り、私は一層大きく喘いだ。
「あぁああ……っ!」
「もう、トロトロだ。穂乃果ちゃん」
「い、言わないで、ください」
 恥ずかしくて孝介さんを正面から見ていられない。
 身体を横に向けようとしたが、それは失敗だった。
 孝介さんの指は甘い蜜が滴っている場所を捕らえたまま、今度は私の背中を孝介さんの舌がねっとりと舐め始めたのだ。

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