【20話】絶倫軍人王は王女を過激に溺愛したい

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「ある程度は勝手にするがいい。私もそこまでそなたを拘束するつもりはない」
「ありがとうございます。これ……嬉しいです。大切に使わせていただきますね」
 ヴィクトルは口角を上げ、にやりと笑った。
「礼なら別の形で示してもらおうか」
「……別?」
 彼は軍服の上衣を脱ぐと、ファサリとソファの背にひっかけた。
 シャツ越しにもわかる筋肉質な身体が、ユーフェミナの視界に映る。
 こうして間近で見ると、彼はとても魅力的な男性だと言えた。
 長躯で筋肉質。力強くて雄々しい。多少荒々しい気分のときもあるが、そうでないときは冷静で落ち着いている。
 ユーフェミナは彼に抱かれると、時折妙な感情に襲われた。その激情に、身も心も捧げてしまいたくなる。
 抗いがたいヴィクトルの魅力に引きずられないよう、精神を保つのが必死という状態だ。
 彼はソファに腰を掛けると、両足を大きく広げ、ユーフェミナを呼び寄せる。
「ここに跪いて、そなたの可愛い唇で私を慰めてくれ」
「……え」
 言われている意味がわからず、きょとんとするユーフェミナをヴィクトルが楽し気に見つめてくる。
「そなたは私に奉仕する役目を持っているのだろう? さあ、ここにきて、私の雄をその口で咥えろ」
 さすがにそこまで直接的に命じられたら、口淫の奉仕を求められているのだと気づく。
 ユーフェミナは瓶を両手でぎゅっと掴むと、ゆっくりと彼のもとに近づく。
 少しは優しさの片鱗を見せてくれたと思ったのに。数秒後には傲慢で自分勝手な野獣王になってしまう。
「屈むんだ。さっさとしろ」
 初めての行為なのに、そう急かされてはユーフェミナも狼狽するしかない。焦ったあまり、指の間から保湿クリームの入った瓶を取り落としてしまう。
「あ……!」
 瓶は大理石の上に敷かれたゴブラン織りのラグに落ちた。慌ててしゃがみ込み取り上げようとすると、彼のつま先がそれをコツンとつつく。
 上体を伸ばして転がる瓶を取ろうとすると、彼の長い脚に遮られる。
「どうして……」
「なんだ。いらぬなら最初からそう言えばいいのに。私の機嫌を取るために喜んでみせたわけか」
「違います。今のは手が滑って……」
 意地悪な彼の物言いに反論する。だが彼は、冷たい目でラグの上に這いつくばるユーフェミナを見下ろすと、顎で早くしろと促した。
「つまらん言い訳はいい。そなたの白くほっそりとした指で、私の男を取り出せ」
 今夜はこんなふうに、言葉で詰まられるのだろうか。ユーフェミナは震える手で彼の股間に触れる。
 トラウザーズのウエスト部分に指を差し入れた。彼の筋肉質な腹に手の甲があたり、心臓がドクンと跳ねる。
 そろそろとホックを外し、内側に隠れているボタンをひとつひとつ外してゆく。指先に彼の硬くなりかけた雄があたり、もう羞恥が脳天を突き抜けそうになる。
 やっとのこと前を寛がせると、下穿きを少しずらして彼の男性器をそっと取り出した。
 ユーフェミナの目の前に半勃ちした肉茎が現れ、その大きさに息を呑んだまま硬直する。
 根元は彼の髪色と同じ黒い毛で覆われ、そこから伸びる肉棒は太い血管がドクドクと脈打っていた。
 ユーフェミナがまじまじ見ていると、太く長いそれは、先端をぐぐっと上に向けた。
 気のせいか根元が張り、硬さも増している。膨張しているようで、亀頭の先がへその下にまで迫っていた。
 目と鼻の先という距離で目にする男性器は、あまりにも生々しい造形をしている。
 動揺で指が震えてしまう。不安と焦慮で逡巡していると、彼のせせら笑う声が落ちてくる。
「無理そうだな。やめておくか」
 彼がユーフェミナの華奢な肩に手を置き、そっと押しのけようとする。
(……っ。……ヴィクトルの機嫌を損ねたら……自治権が……! せっかくここまで耐えてきたのに……)
「ま、待ってください……できます。だから……」
 ユーフェミナは手を伸ばすと、包み込むようにして、そっと肉棒に添える。顔を彼の両足の中心へと近づけ、唇をゆるゆると開いた。
 舌を伸ばして、透明の液が滲む先端をヌルリと舐め上げる。
 赤黒い棒部分とは違って、そこは思いのほか柔らかく綺麗な色をしていた。線が横に引かれており、舌先をそこにつけるともっと液が滲んでくる。
 塩っぽくて少し苦い。なぜだろうか、肉棒が悦んでいるような気がして、唇を大きく開いた。
 雁の部分まで含んでみる。括れに舌を這わせ、今度は左右にヌルヌルと舐めてみた。すると口腔内で亀頭がもっと張ってくる。
 気持ちがいいのかもしれない。そう思えたユーフェミナは、彼を悦ばせるために唾液をたっぷりと絡めて雁の段差や裏筋を舌で舐め上げた。
 すると半勃ちだった肉棒が、更にググっと硬く隆起する。もう口腔内は膨張した陰茎でいっぱいいっぱいだ。
 それでも懸命にそれを舌で愛撫していると、口端から涎が溢れ出てしまう。
 ピンク色の唇を肉棒にぴったりとくっつけ、じゅるじゅると唾液と滲む透明の液を吸い上げる。
 すると彼が、低い声でうっと唸った。
 啜り上げたのは、よくなかったのだろうか。ユーフェミナは肉棒を含んだまま、目線だけを彼に向けてみた。
 眉間に皺を寄せ困ったような顔をしているヴィクトルと、視線が交錯する。
 醸し出す色気が壮絶と言えた。男らしい美貌が歪み、なんとか快感に耐えようとする苦悩が、ユーフェミナの目には艶っぽく映る。
(もっと……そんな顔が見たい……どうすれば……)

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