TOP > 毎日無料 > 【17話】絶倫軍人王は王女を過激に溺愛したい
2020
01.13

【17話】絶倫軍人王は王女を過激に溺愛したい

毎日無料

作品詳細

 小さめなテーブルに椅子が二脚。そのうちの一脚に、ユーフェミナはそっと下ろされた。
 はらりと落ちるシーツを、慌てて身体に巻きつける。朝からいやらしい言葉を投げつけてくる彼は、ユーフェミナの狼狽を平然と無視し、向かいの席に座る。
 そろそろと目線を上げると、テーブルの上に湯気の立つ料理がいくつも置かれていた。
 よい香りがして、ユーフェミナの鼻がクンとひくつく。
 白い大皿の上には、小さいトマトのバターソテー、ベイクドビーンズ、ニシンの燻製、ハーブのソーセージ。そして粗びき胡椒のかかった、とろとろ半熟のポーチドエッグが山と載せられていた。
 焼きたてのスコーンとオーツケーキには、クロテッドクリームとレッドカラントのジャムが添えられている。
 ベリーが浮かぶミルクポリッジ、リンゴとオレンジのコンポート。
 ポットとティーカップも置かれていて、ダージリンティーの薫香がした。
 空腹感が急に襲ってきて、キューと可愛らしい音を立ててしまう。
 ヴィクトルがその音を聞き逃すわけがない。楽しそうにクスリと笑うと、ポットを手に取り、薔薇の絵が描かれたティーカップに注ぐ。
「食べなさい。そなたはもうちょっと太ったほうがいい。私も抱き心地がいいほうが楽しいからな」
 こんな男の施しなんて受けたくない。でも、こんな素晴らしい食事は久しぶりだ。
 野菜くずで作ったスープや、残り物のパンじゃない。
 ソーセージもニシンの燻製も。クロテッドクリームもジャムもコンポートも。
 今のユーフェミナには至上のごちそうだ。
「いただきます……」
 フォークを手に取ると、まずはゆっくりとソーセージを一口齧る。香草と胡椒がきいて、とても美味しい。
 スコーンもオーツケーキも焼きたてで、ユーフェミナはたっぷりのクロテッドクリームを塗り、大口を開けて頬張ってしまった。
 続いて甘酸っぱいトマトソテーの上にニシンの燻製を乗せ二口で食べてしまうと、スプーンにたっぷりとベイクドビーンズを載せ口に運ぶ。
 ビーンズの適度な歯ごたえと甘みが、ユーフェミナの節制されていた食欲を刺激した。
 籠からもう一枚オーツケーキを取り上げると、レッドカラントのジャムをたっぷりと塗る。それは甘酸っぱく、ユーフェミナの好みの味だ。
 ミルクポリッジもコンポートも食べ尽くし、テーブルの上のものはダージリンティー以外完食というところで、はっと目線に気がつく。
 ヴィクトルが黒い目を見開き、驚いたような顔をしていた。ユーフェミナは恥ずかしくなって、自分でも妙な言い訳をしてしまう。
「わ、私は、その……少々空腹で……もしかして、これはあなたの分もありましたか? 全部食べてしまいました。申し訳ございません」
 ヴィクトルはユーフェミナをまじまじと見つめる。
「いや。私はもうすでに食した。これはそなたの分だ。気にする必要はない」
「そうですか。よかったです」
 ぬるくなった飲み頃のダージリンティーを飲み干す。
「まだ足りないのではないか?」
「いえ、もう満腹です。ごちそうさまでした」
 抱き上げられたときは胸を触ってきたり、首筋をくすぐってきたり、卑猥な真似をしてきたが、今は打って変わって親切だ。
 もしかして、本当は優しいひとなのだろうか?
 少々言葉の使い方が乱暴なだけで、実は思いやりのある男性なのかも……と感じたところで、ヴィクトルが何かを企むような露悪的な表情をする。
「では最後のメニューとして、私のミルクでも飲ませてやろう」
「は……い?」
 彼が両手を広げて、ユーフェミナを凝視した。
「私の膝の上にこい」
「……え」
「さっさとしろ。自分の立場を忘れたか」
 強い口調で言われ、そろそろと立ち上がる。シーツをしっかりと巻きつけ彼のもとに赴くと、腰を持たれて彼の片膝の上に座らされた。
 ぎゅっと強く抱きしめられ、胸の中に捕らわれる。屈強な腕は、ユーフェミナを容易には離すまいと、苦しいまでに締めつけてきた。
 ヴィクトルの顔がユーフェミナのストロベリーブロンドをかき分け、首筋に埋められる。
 彼の熱い吐息が耳朶にあたると、昨夜の情交を思い出して腹の奥底がジンと痺れた。
 艶のある黒曜石みたいな髪、男らしい頬骨、鷲鼻寄りだが高い鼻梁。そしてユーフェミナの身体中を這った官能的な唇。
 間近で見ると、彼は精悍だがとてもハンサムだといえた。野性的なのに知的さも垣間見える。
 つい彼の顔をじっと見ていると、彼も目線をユーフェミナに合わせてきた。
「なぜ初めてだと言わなかった」
「え……」
「そなたは男の身体を知らなかった。この身体は……」
 彼の指がシーツをかき分け、あらわになった胸に手をあてる。
「あ……」
 甘やかな吐息を漏らすと、彼の指が尖りはじめた乳首をつまみ上げる。
「やぁ……んっ……引っ張ったら……」
「無垢そのものだった」
 彼の低くて甘い声に、背筋がゾクゾクと痺れ、腰から下に伝わっていく。
 昨夜散々彼の男性器に苛まれた秘密の場所が、キュンと軋む。
(あ……駄目……溢れ……ちゃう……)
 ヴィクトルのいやらしい手で乱され、彼の放った残滓ざんしがユーフェミナの愛蜜によって押し流される。
 大事な部分を覆う恥毛を濡らし、太ももの内側にまでそれは垂れた。
 恥ずかしくなって顔を背けると、それを咎めるように乳首の先端をつままれる。
「ぁっ……うぅんっ……!」
 何度も胸を揉まれ乳首を抓られ、感じやすくなっている身体はすぐさま反応する。
 しっとりと濡れた媚肉が震え、ドロリとした液体が太ももを伝い彼のトラウザーズを濡らしてしまった。
 ヴィクトルは口元に蔑むような笑みを浮かべ、胸から下肢に節くれた指を移動させる。
「粗相か? 可愛らしいな。こんなに感じて」
「や……だ、だって、あなたが触るから……」
「まだ胸しか触っていないぞ。昨夜まで男を知らなかったと思えぬ淫乱さだ」
「ひ……ひど……。私を馬鹿にして……」
「馬鹿にする? 誉めているんだぞ」
 彼の指が湿った媚肉を割り、蕾へとたどり着く。すでにしとどに濡れそぼったそこは、彼の指を難なく受け入れた。
 ヌチュリと濡れた音を立てて、交じり合った精液と愛蜜を掻き出す。ゆるゆると指を抽送すると、時折絡んだ蜜を媚肉に擦りつけた。
 昨晩、指よりもっと太い棒を咥えさせられたそこは、彼の指戯にすぐさま感じてしまう。
「淫乱で可愛い王女ユーフェミナ。無垢なのにいやらしくて、感じているくせに愛らしい抵抗を示す。なんとも私の加虐心を刺激するではないか。私に心も身体も服従させ、毎夜苛んでやる」
「あ、悪魔……いえ、獣だわ。あなたは、野獣……そのもの……」
「なんとでも言え。ここをこんなにぐしょぐしょに濡らしていては、単なる誉め言葉だ。さあ、もっと啼け。私をもっと愉しませるんだ」

作品詳細

電子書店で全話購入

Copyright © 夢中文庫 All rights reserved.