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【40話】氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~

作品詳細

「……特別手当の件はなしだな。フィオーナ、嬉しい申し出だけど、今日はいいよ。また別の機会にしてね」
「でも……」
「正直、僕ももう限界に近い。君の可愛い舌でふれられたら、その瞬間に爆発する可能性が高いんだ。最初は君の中で出したい」
 フィオーナのふっくらした唇を親指で撫でながら、ウォルトが割と真剣に訴えてくる。
 こちらを見つめるまっすぐなまなざしにも言葉の内容にも真っ赤になって、フィオーナはこくこく頷くことしかできなかった。
「あ……」
 だがウォルトに優しく肩を押され、再び寝台に仰向けになると、感覚のすべてが彼に集中して胸がどきっと高鳴る。
 ウォルトが愛おしげなまなざしを注ぎながら、フィオーナの髪をゆっくり掻き上げ、地肌を撫でてくるだけで、胸がいっぱいになる思いだった。
「フィオーナ――」
 ゆっくり唇が重なる。先ほどは夢中で気づかなかったけれど、ウォルトのキスはいつもと違って少し潮の味が混ざっていた。自分が出したものだと思うと恥ずかしいが、一方で興奮が湧き上がる。
 ねっとりと舌を絡ませながら、お互いの身体の形を確かめるように肌を撫で合う。
 ウォルトの肌はびっくりするほど熱くて、じっとりと汗ばんでいた。愛しさを込めて背を撫でると、ウォルトがかすかに肩を揺らして、体重をかけてくる。
「んぅっ……」
 厚い胸板に乳房が潰された。わずかに身じろぐだけで乳首が擦れて、ジンジンする愉悦が立ち上る。
 それ以上に、秘所にピタリと沿う形で押しつけられた彼の一物に、フィオーナはこくりと喉を鳴らした。
 ぬるつく舌で歯列の裏をなぞられるとゾクゾクして、つい腰を揺らしてしまう。その拍子に彼の肉竿が敏感な花芽をかすめて、フィオーナは「んっ」と肩を揺らした。
 一度その快感を味わうと、もうじっとしてはいられない。くちゅくちゅと音を立て狂おしく舌を擦り付け合いながら、腰を揺らして肉棒に秘所を擦り付ける。小さな快感が立て続けに弾けて、フィオーナはたちまち息を切らした。
「あ、あふっ……、ンン……っ」
「そんなに腰を揺らして――」
「ご、ごめんな、さ……、でも……、あンっ……止められな……、はっ、はぁっ……」
 理性よりも快感を求める欲求が強くなって、フィオーナは恥も外聞もかなぐり捨てて腰を揺さぶる。新たに滲みだした蜜が肉棒に絡み、動きをいっそうなめらかにした。
 ウォルトも腰をそれとなく動かしながら、フィオーナの胸元に顔を伏せて、両手で乳房の膨らみを中央に寄せる。そうして舌を伸ばして、ツンと腫れたままの乳首を交互に舐め転がした。
「あっ、あぁあん……っ、ウォルトさま……、ウォルトぉ……っ」
 感じすぎてまたすすり泣きながら、フィオーナはウォルトの頭を抱え込んではぁはぁと身悶える。
 このままではまた達してしまいそうだ。耐えきれなくなったフィオーナは、自ら腰を浮かして彼の屹立を迎え入れようとする。だが次の瞬間ウォルトがふっと腰を引いた。
「やぁ……っ、行かないで」
「行かないよ」
 泣き声で囁くフィオーナに、ウォルトは微笑む。そして彼女の足を抱え直し、左右に大きく開かせた。
「あっ……」
「僕に挿れさせて――」
 ウォルトが自らの根元に手を添えて、亀頭を蜜口にぴたりと合わせてくる。彼も欲望が募ってつらいのだろう。つるりとした先端からは、涎のように先走りがこぼれていた。
「ウォルトさ……、んっ」
「力を――抜いていて……」
 ぐっと押し開かれる感覚に眉を寄せると、ウォルトが苦しげに囁いてくる。
 彼もまた慣れないフィオーナ相手で大変なのかも……そう思うと不用意に怖がったり痛がったりしては失礼な気がして、フィオーナは意識的に息を吐いて身体の力を抜こうとした。
 だがいざ張り詰めた怒張が蜜口に入り込むと、慣れない刺激に身体が強張ってしまう。
「く……ぅ……」
 物欲しげにヒクついていた蜜口も、今は肉竿の形に添うように健気に開いて、長大なそれをなんとか呑み込もうとしていた。
「あ、あ……、ひあっ……」
 入り口がいっぱいに開いて、なんとか傘の部分を呑み込む。
 ウォルトは一度息を整えて、フィオーナの腰をしっかり抱え直してから、一気に腰を進めてきた。
「いあぁああ……!」
 ずっ……と張り詰めた熱塊が狭い膣壁を押し開き、最奥まで到達する。
 度重なる絶頂で蜜壺はすっかり熟れていたが、それでも初めて迎え入れる怒張におののいたのか、ぎゅっと強張った感じがした。
「……っ……」
「――すまない、フィオーナ。我慢できなくて一気に行ってしまった。……痛む?」
 申し訳なさそうに眉を下げて、ウォルトが慎重にフィオーナの表情をうかがってくる。
 フィオーナは震える唇からはぁはぁと息を吐き出しながらも、そろそろとウォルトを見上げた。痛みで滲み出た涙のせいで、大好きな彼の顔がよく見えない。
 だが何度瞬いても視界は晴れず、むしろ新たに溢れた涙で、いっそうウォルトの顔がぼやけていった。
「フィオーナ……! ごめん、それほど痛いとは……」
「ちがっ……違うの、ウォルト様、違う、行かないで……っ」
 身体を起こそうとしたウォルトの首に腕を絡めて、必死に引き留めながら、フィオーナは言い募った。
「痛いから泣いているのではないの……痛いのは少しだけ。こんなの、鞭打ちに比べたらちっともひどくないわ」
 破瓜の痛みを鞭打ちと比べるフィオーナに、ウォルトはハッと息を呑んだ様子だ。だがフィオーナが伝えたいのはそこではない。
「嬉しいの……。嬉しくて、涙が止まらないの」
「フィオーナ――」
「わたしたち、これで……本当に、結ばれたんですよね?」
 首に絡めていた腕を外して、ウォルトの頬を両手でそっと挟む。ウォルトは青い瞳をわずかに見開いて、フィオーナをじっと見つめ返した。
「あなたと一つになれたと思ったら、すごく嬉しくて、幸せで……。こんな風に誰かと愛し合える日がくるとは、思っていなかったから――」
「フィオーナ……」
「あなたに会えて、愛してもらって、幸せで……夢じゃないかって」
 フィオーナの言葉は途中で途絶える。ウォルトがたまらなくなった様子で、性急に口づけてきたからだ。
「夢じゃないよ。夢なら、こんなキスできやしない」
「ンンっ……」

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