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【26話】氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~

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「ごめんなさい、ウォルト様……」
「謝らなくていいよ。きっと疲れが出たんだ。ゆっくりおやすみ」
 情けなさのあまり毛布を鼻先まで引き上げて謝るフィオーナに、ウォルトは笑って、額に置いたタオルを冷たいものに取り替えてくれた。
 フィオーナが発熱で寝込んでいるあいだ、ウォルトは仕事を早く切り上げ、なるべく付き添ってくれていた。寝込んでいる姿を見られるのは恥ずかしかったが、彼と話していると心がぽかぽかしてきて、とても安心できる。
 ウォルトもフィオーナのつたない話に熱心に耳を傾けて、ちょっとのことでも喜んだり悲しんだりしてくれた。おかげでフィオーナはどんどんお喋りになり、彼女のそんな変化をウォルトはなによりも喜んでいた。
 三日もする頃にはすっかり元気になり、様相の変わった庭をウォルトと散歩することもできた。
「本当に、ずいぶん様変わりしたね。花の数が多くなった」
「お気に召しませんか……?」
「まさか。花は好きだよ。ただ昼間はどうしても外に出ているからね。庭を見る暇がなかったんだ。屋敷にいる時間が長いのは君のほうだから、君がいいようにしてくれて構わない」
 フィオーナはほっと息をつく。そして、目を細め満足げに庭園を見渡すウォルトの横顔をチラリと見上げて、ほのかに頬を染めた。
 この頃はウォルトの前に立つだけでドキドキしてたまらない。見つめられるとたちまち頬が赤くなって言葉もつかえるほどだが、彼の視線が他の場所を見ているときは、ついついその横顔をうかがってしまう。
 初々しい様子に、使用人たちはほのぼのすると同時に、フィオーナを美しくさせることに情熱を燃やし始めた。
 もともと人形のように美しいフィオーナだが、メイドたちは毎日の入浴のたびに、湯にオイルを入れたり香油を使ったりと、女主人の美を磨くことに余念がない。そこまでやらなくても……と思うことも多かったが、メイドたちが楽しそうにしているので、フィオーナもなるべく好きにやらせていた。
 おかげで肌はいつでもきめ細かくしっとり輝き、腰までまっすぐ伸びる銀の髪も、櫛を入れなくてもさらさら流れるようになる。ただ結婚した頃より少し肉付きがよくなって、以前のドレスが窮屈になってきたのには驚いたが。
「奥様の場合、こちらにいらしたときはちょっと痩せすぎだったのです。あんまり痩せてガリガリというのもよくないんですよ。ある程度お肉がないと、コルセットで絞っても胸が上手く盛り上がりませんから」
「そ、そうなの……」
「どのみち、今だって充分ほっそりしていてお美しいです。今日も新しい夜着をご用意しました。閨で旦那様をたっぷり魅了しましょう!」
 絹の夜着をバッと広げられて、フィオーナはただただ赤くなる。
 ここへきたときは慎ましいデザインの夜着が主流だったのに、ここ最近、かなり生地が薄いものが多くなったような……
 だが透けて見えてしまうのではないかという懸念は、そうそう長く続かない。寝台の中では、この頃はなにも身につけずに過ごす時間のほうが長くなっている。
 その日も、フィオーナは早々に夜着を剥ぎ取られて、しっとりと汗ばむ肌にウォルトの愛撫を受けていた。
「ぅあ……っ」
 足の付け根の感じやすい部分を撫でられて、フィオーナはびくんっと腰を跳ね上げる。
「怖い……?」
 それを見たウォルトが心配そうに尋ねるのに、目元まで真っ赤に染めたフィオーナはふるふると首を横に振った。
 最初は夜着を着たままふれ合っていたが、そのうちウォルトが布の下に手を入れてくるようになった。直にふれられた瞬間は息が止まるほど驚いたが、ほどなく彼の熱い手の平を感じることが心地よくなってきた。そして気づけば、邪魔な布を剥ぎ取られていたのである。
 暗い中とは言え、身体の隅々まで見られてしまうのはとにかく恥ずかしい。
 だが深く口づけられ、なだめるように肌を撫でられると羞恥より快感が勝って、身体から力が抜けていってしまう。
 とりわけ乳房の先端や足の付け根など、おおよそ人目にふれてはいけない部分への愛撫は、気持ちよすぎておかしくなりそうだった。
 今も、蜜で濡れそぼった秘所を指先で探られ、思わず高い声を漏らしていた。
 口腔深くまで舐め回され、乳房の膨らみを揉まれ、ぷっくり尖った乳首を指先で転がされて……その時点で、足の付け根は痛いほどに熱を持って潤んでいた。
 トロリとした蜜をこぼす蜜口に指先を滑らせ、溢れるそれをすくい取ったウォルトは、濡れた指先を割れ目の上部へ滑らせる。
 そこにはひときわ感じやすい快楽の芽が隠されていて、軽くひと撫でされただけでフィオーナは小刻みに震えていた。
 はぁはぁと浅い息を繰り返すフィオーナをなだめるように、彼女の髪を撫でるウォルトは、再び唇を重ねてくる。挿入された舌に夢中で応えると、ウォルトの指先が緩やかに動かされた。
「ん、んぅ……、ふぁ……っ」
 柔らかいタッチで花芽をくりくりと刺激されて、フィオーナはそのたびに身体を震わせてしまう。湧き上がる快感が怖くて思わず足を閉じようとすると、ウォルトがやんわりと内腿を押さえて、それとなく開かせてきた。
「ウォルト、さま……、んん……」
「大丈夫。そのまま、力を抜いて……」
 耳元で囁かれるだけで、唇がふるりと物欲しげに震えてしまう。自分がとんでもなく淫らになっている気がして、不安が募るほどだ。
 だがウォルトはそのたびに「大丈夫だよ」「綺麗だ」と声をかけて、フィオーナの不安を取り除こうとしてくれた。
「……あ、あ……っ、だめ……そんなに……」
 花芽をいじる指の動きが速くなって、フィオーナは悩ましげに首を振る。ヒクつく蜜口から新たな蜜がトロリとこぼれた。
「濡れてきたね」
「い、言わないで……」
「どうして?」
「恥ず、かし……、んあっ……」
「僕は嬉しいよ。君が感じてくれればくれるほど、愛おしくてたまらなくなる」
 チラリと目を開けてみれば、ウォルトが愛おしさと言うより情欲に濡れた瞳でこちらを見つめていることに気づき、胸がドキッとしてしまう。その視線だけで、身体の芯に火が入れられた思いだ。
「ウォルト様……、あっ、あ、あ……」
 溢れ出た蜜をすくい、塗り込めるように花芽をいじりながら、彼はフィオーナの胸に顔を伏せて、乳房の膨らみを唇でたどってくる。

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