【34話】堕ちて幸せ!?~復讐に燃える完璧令嬢は魔王の花嫁になりました~

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 いつもの余裕が窺えない、切羽詰まった目。
 興奮を隠さない赤い目は、私を見つめてさらに言葉を重ねる。
「ライラはいつも『いや』ばっかりだ。興奮しない訳じゃないが、俺が無理矢理悪いことしてるみたいだろ? 俺のことが好きなら、『気持ちいい』とか『もっと』とか、言えよ」
「…………」
 その勢いに、私はポカンとして目を瞬かせる。
 自覚していなかった私を見て、ルーファスは濡れた口元をペロリと舐めた。
 それからおもむろに、指を二本口に含んで唾液を纏わせる。
「ホラ、『いい』って言ってみろ」
「っあ! あぁ……っ」
 長い指がとろけた肉をかき分け、ズブリと入り込んできた。
 蜜で濡れて滑りが良くなった孔を、ルーファスの指が絶妙に動いて犯す。
「んぅっ、あ、あぁあっ、や」
「嫌じゃない」
「嫌」と言いかけた私の言葉に、ルーファスが被せて言う。同時に親指が真珠を押し潰してきた。
「っひぁああっ」
「ホラ、気持ち良かったら『もっと』って言ってみろよ。そしたらもっと気持ち良くしてやるから」
 ルーファスの赤い目に、嗜虐的な色が混ざっている。
 口調もどこか乱暴になっていて──、逆にそれがゾクゾクしてしまう。
 他の誰かに言われたら、絶対に気持ちが冷める。けれどルーファスに言われているから、彼が私を更なる快楽に導こうとしているのが分かるから──感じる。
 グチュグチュと指が動く度に音がし、蜜が泡立ったような音が恥ずかしい。
「ライラはここが感じるもんな?」
 そう言ってルーファスは、私のある一点をこすり出した。
「……ぁっ、やぁっ、そこ駄目っ」
「駄目じゃない。気持ちいいんだろ?」
 言葉で責め立てながら、ルーファスの指は私の一番いい所を執拗にこする。
 思わず腰を揺らし、口端から銀糸を垂らすほどの快楽が私を襲い──。精神までもが魔王に陥落する。
「……い、いっ」
「気持ちいい」を認めるのが──、恥ずかしい。
 快楽に屈服してしまったみたいで、ルーファスにすべて曝け出すみたいで怖い。
 小さく漏らされた言葉を、ルーファスは慈愛のこもった表情で聞く。
「いかせて欲しいか?」
 胎内をトントンと指先でノックされ、彼の長い指はもっと奥──小さな入り口まで届いた。
「あ……っ、あ、……んっ、いか、……せてっ」
 そこを弄られると、あまりの快楽におかしくなってしまいそうだ。
 けれど、復讐を叶えるのと引き換えに何度も愛された体は、淫らなことに慣らされていた。
「俺の子が出てくる場所だ。たっぷり愛さないとな」
 愛しげに言うと、ルーファスは奥の口を優しく愛撫する。
 指先でつつき、周囲の媚肉をじわりと押す。その間も、彼の親指は私の真珠を撫で回していた。
「ふぁ……っ、やっ、あっ……ぁっ、や、──いいっ、気持ちいいっ」
 恥ずかしさを捨てて自分に素直になった途端、一気に快楽が駆け上がってきた。
「いい子だ、ライラ」
 私の奥を愛しながらルーファスが耳元で囁き、そのまま私の耳に舌をねじ込んできた。
「っあああぁああっ、みみっ、やだぁっ、気持ちいいぃっ!」
 グチュリと耳にダイレクトな水音が聞こえ、ニュルニュルと耳が犯される。
 体の中を快楽が走り抜け、私はルーファスの指を思い切り喰い締めて達した。
 ──もう、いいのか駄目なのか分からない。
 混乱したまま私は快楽の海──もとい、リネンの海に沈んだ。
「ライラ」
 ルーファスの舌が耳から抜け、私はブルッと身を震わせる。
 次に唇にキスをされ、無意識に私は口を開いて彼を迎えていた。
「ん……、ぅ」
 口の中を深く愛され、下肢が疼く。
 体は火照って、けれど更にルーファスの体温と溶け合うことを望んでいた。
「……お願い……、入れて……」
 二人の唇の間から銀糸が引き、ふつりと途切れる。
 欲でトロトロになった私の目に、ルーファスは甘く微笑んだ。
「堕としてやるよ」
「昇天させてやるよ」じゃないのが、魔王らしい。
「ちょっと、待ってろ」
 思い出せば、彼はいつもの軍服姿のままだった。
「仕事……終わって着替えなかったの?」
「お前の顔が見たかったから」
 ジャケットを脱ぎ、黒いタイを引いてルーファスは手早く脱いでゆく。
「んふ……。嬉しい。私……、ルーファスのその姿、好きよ」
「そうか?」
「……かっこいい」
 絶頂を味わった後で、私はフワフワしていた。
 どこか夢見心地な言葉にも、ルーファスはちゃんと取り合ってくれる。
「初めてあなたを見た時、正直シリル王子より格好いいって思ったの。でもあなたは魔王で、惹かれるのが怖かった」
 ベッドがたわみ、私を見下ろすのは軍神のような肉体を惜しげもなく晒した魔王。
「……でも、もう迷わない。私はあなたの手でなら、どこまでも堕ちるわ」
「……後悔はさせない」

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