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【19話】お見合い相手はスパダリ系ドクターでした!

作品詳細

 片足だけに引っかかっていたジーンズが敷物の上に落ちた。下着の中で動く大きな手にいやらしい水音に追い詰められていく。
 相野谷さんの手によって、変えられていく私の身体。
 恥ずかしいのに、それが全然イヤじゃない。
「気持ち、いっ……」
「もう、イキそう? ココ、指が美味しいって締めつけてくる」
「んんっ、もっ……変に、なっちゃ……あぁっ」
 ブルリと身を震わせて、身体が小刻みに揺れる。
「イッ、イッてる……からぁっ……指、もっ……いい」
 中の愛液をかき出すように指が出し入れされる。達した直後の身体には刺激が強過ぎて苦しいぐらいだ。なのに、私の身体はこんな時でも快感を拾おうとしている。
 指と同時に陰核をつままれて、痛いほどの快楽にもうどうにかなりそうだ。
「あぁっ……そ、こ……しちゃ、ダメっ」
 声が抑えられるはずもなく、近くを人が通らないことを祈るばかりだ。
「もう一回、イケそうだ」
「あぁっ、ん──っ!」
 今まで得たことのない、身体中に鳥肌が立つほどの強い快感は、私の頭の中を真っ白にした。
 長く続いた絶頂感と同時に、ピシャッと噴きだした愛液が相野谷さんの手のひらを濡らした。

 まだ身体がジンジンして、相野谷さんの指が中に入っているような感覚がする。
 気持ちよくしてもらった私は満足だけど、男の人って我慢できるのかな。
 駐車場に向かう道すがら、相野谷さんの顔を覗き見る。平然とした様子だけど、私のことを欲しいって言ってくれた顔は本気だった。
「あ、あのっ……」
 なんて言って聞けばいいかわからない。
 でも、もう開き直るしかない。だって、エッチが苦手なんですなんて、そんなことを打ち明けてしまえるぐらいなんだから。
「どうしたの?」
 荷物片手に相野谷さんが立ち止まる。お弁当の中身がなくなっているとはいえ、テントもあるし重いのに。
 これから帰る家族連れがゾロゾロと、私たちの近くを通りかかる。相野谷さんの耳に顔を近づけて、私は囁くように告げた。
「へ、平気なんですか……あ、の……アレは」
「あれ?」
 相野谷さんが首を傾げて、私の目をジッと見つめる。たぶん私の表情から読み取ろうとしてくれているのだろう。
 居たたまれなくて、頬に熱がたまっていく。
 やっぱり、聞かなければよかったなんて後の祭りだ。
「ははっ……千加ってほんとおもしろいよね。アレって……」
「だ、だって……私のこと、欲しいって言ってくれたのに」
「言ってくれたのに?」
 これじゃあ、どうして最後までしてくれないのって責めてるみたい。
 そうじゃなくて、そんなことが聞きたいわけじゃなくて。
「ち、ちがいます……我慢、できるのかなって。結婚までしないって約束守ってくれてるのは、わかってるんですけど……あの、ほかに方法もある、し……」
 言いかけて、我に返る。
 私、結構とんでもないこと言ってない?
 相野谷さんがして欲しいって思うなら、舐めたりだってたぶんできる。好きな人に触りたいって思うのは私だって同じ。ものすごく下手だとは思うけど、我慢させてしまうぐらいならって……そう思っただけなのに。
「約束は守るよ。でもね」
「はい」
「近いうち千加に挿れてって言わせてみせるから。それまでは鋼の理性で我慢する」
 挿れてって!
 そんな卑猥な言葉、私絶対無理です。
 なのに、相野谷さんの表情はいつもみたいに自信にみなぎっていて、私は本当に近い将来この人に抱かれるんだって確信した。
 怖いとか、痛い、イヤだっていう感情はとっくになくて、その日を楽しみにしている私がいる。
 きっと相野谷さんも気づいてる。
 私の中から、とっくに恐怖心は消えてるってこと。

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