【41話】国王陛下の寵愛蜜戯~獰猛な独占欲~

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「ナディア、客間は遠いんだけど」
 身をひるがえし、セフェリノはナディアを長椅子に押し倒した。
 やわらかい彼のくちびると舌が、耳朶をなぞる感触はひさしぶりだった。そうしながらセフェリノは、片手で器用にナディアのブラウスを開いていく。
 眼下でおこなわれていくことに、ナディアは一切抵抗しなかった。
 ナディアのなかには、彼との蜜戯を享受する淫蕩な花が育ってしまっている。
 剥き出しになった乳房が揺れる姿を、セフェリノは満足そうに眺めていた。大きな手が片方の乳房をたわませる。
 手のひらでかたちを変える乳房の先端に、セフェリノが舌を這わせた。
「っん、……はぁ……っあっ……」
 かたくしこりになっている乳首を、強弱をつけた舌がねぶっていく。時折吸われ、ナディアは目を閉じた。ナディアの淫欲が勢いを持っていく。ちゅっ、と音が立つたびに、ナディアはセフェリノの下にある腰をぴくりと反応させていた。
「……やっ、あぅ……ん……っ」
 彼の手が、布地越しにナディアの恥骨を圧した。掌底がまさぐる一帯に、鈍く甘いものが広がった。指先が淫裂をなぞる。
「ふ……っ、ぅうん……っ」
 もどかしいような淡い快感に、ナディアは目を開きセフェリノを見上げた。
 カーテンの向こうから、明るい日の光が部屋に入ってきている。彼の容貌は青白く悲しげで、だが美しく艶やかだった。
 ミランダが彼を狙っているということは、いまやセフェリノのなかで事実なのだ――そのことで彼は悲しみ、おそらく疲れている。
 せめて彼を癒したかった。
「セフェリノ……私……あなたに、なにかしてあげたい」
「僕に?」
「あなたになにもできないのは、私……いやなの」
 セフェリノの舌が、彼のかたちのいい薄いくちびるをなぞった。真珠を思わせる歯が一瞬のぞき、ナディアは自分の女性が激しく疼いたことに驚いていた。これでは彼がなにをしても、ナディアの情欲はかき立てられることになるのではないか。
「それじゃあナディア、おねだりをしてもいい?」
「……私にできるなら」
 口角を上げたセフェリノの笑顔は、見るものを魅了するさわやかなものだった。
「ナディア、きみの身体で僕を慰めてくれる? きみが僕の上で淫らに踊るのが見たい」
「私が……上?」
「そう、きみを全部見せて。それで僕は癒されるよ」
 セフェリノの要求は、たやすいといえばたやすいものだ――ナディアの羞恥心がくじけなければ。
 長椅子に深く腰を下ろしたセフェリノの前に屈み、ナディアは手ずから彼の猛った男性を窮屈な場所から引き出した。
 ぶるりと重たげに首を振り、肉杭はナディアの眼前に飛び出してきた。
 目だけでセフェリノを見れば、彼はわずかにあごをしゃくる。
 赤くふくらんだ先端に、ナディアはくちびるを寄せた。セフェリノが乳房にそうしていたように、ちゅっと音を立ててみる。
 セフェリノが天井を仰ぎ、肩で大きく息をする。いやではないのだろう、ナディアは彼の顔をうかがうのはやめ、目の前で身じろいだ男性を舌先で愛撫しはじめた。
 先端から噴き出すような蜜を舌ですくい、幹全体になすりつける。あちらこちらに血管が浮き出ていて、それをひとつひとつなぞっていった。ときどきくちびるで吸いつくと、セフェリノの足がじりじりと動く。ため息が聞こえ、うめく声がする。
 ナディアはひどく興奮していた。
 セフェリノが快感を得ていると思うと、それだけで――ナディアの淫欲もまた蜜を溢れさせる。
「ナディア、もう……いいから」
 熱のこもった声に、ナディアは彼を見上げた。
 そこにあったのは、欲情を露わにしたセフェリノのまなざしだ。ほおを上気させた彼の淫蛇を慈しむ間、その視線を一身に受けていたのだとわかった。
 スカートを広げ、両手を広げたセフェリノにまたがる。屹立を布のなかに招き入れるナディアのほおを、彼の指が撫でていく。
 淫裂で挟みこんだ肉杭はとても熱かった。腰を前後にさせるまでもなく、接しているだけでもナディアを淫悦が満たしていく。
「ナディア、蜜で……洪水みたいになってるのがわかる」
 腰を揺すりはじめると、蜜が激しく自己主張するように音を立てはじめた。くちゅくちゅという音がどうしてもナディアには恥ずかしく、セフェリノの胸にひたいを当てて顔を隠した――しかし腰は止まらない。かたい強張りで刺激され、腰から下が蕩けていっている。
「……はぁ……あっ、ぁん……っ、あ……」
「駄目だよナディア、顔を上げて」
 あごをとらえられ上向かせられたナディアのくちびるに、セフェリノはゆるく歯を立ててきた。
「うあっ、ん……っ! あぁ……っ」
「ナディアの欲しがりなところを見ると、頭のなかが熱くなってくるよ。これまでどうしてたの? こんなになるの、我慢できてた?」
 セフェリノの手が布地をつかみ、後方にたぐり寄せていく。
「あ……駄目……っ」
 それまでスカートに隠されていた――男性にまたがったはしたない姿に、セフェリノが声を殺して笑う。
「僕をいかせてくれる? ナディアにしてほしいんだ」
 うながされ、ナディアは腰を上げる。
 腿のつけ根が濡れてしまっている。腰で彼の欲望を感じているだけでも、十分にナディアは猛っていた。
 セフェリノの男性は力強く、またがっていたナディアが腰を浮かせると、みずから立ち上がった。まだ性愛を求めているらしく、ナディアが秘肉の入り口にあてがうと身じろぎをする。
「あ、ぅ……っ」
 潤った淫道に猛りを受け入れるのは簡単なことだった。
「う、……っああ……」
 上になった体勢だと、セフェリノの先端が奥深いところまで届いた。みっちりと猛りを包みこみ、押し開かれている感覚にナディアの腰はじっとしていられなかった。

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