【54話】恋甘キッチン~溺愛社長の一途な独占欲~

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 初めに、透真さんは横になったまま私を正面から抱きしめて、色々と確認をした。
「あんまり長く緊張した状態が続かないように気を付けるからね。避妊もちゃんとするから、心配しないで。里歩ちゃんはなるべくリラックスして、素直に感じてくれたらいいよ」
 すべて透真さんにおまかせして、リラックスは無理でも、なるべく緊張しないようにする――
 私はすでに緊張しながら、注意事項を反復し、コクリと頷いた。
 透真さんはなんだか愉しそうに呟いている。
「あー嬉しいな。ずっと里歩ちゃんとしたいなって思ってたんだ」
(そうなんだ……)
 なんとなくは伝わっていたけれど、自信がなかったから、あまり具体的には考えないようにしていた。
 身体を重ねる時、一番大切な気持ち――相手のことが大好きで、大事に想っているということを、透真さんはきちんと伝えてくれる。言葉でも態度でも視線でも。
 私が以前から感じていた不安も、避妊のことも、彼はあらかじめ「心配いらないよ」と先回りして安心させてくれた。
 だからあとは、自分自身のことだけ。
 余計なことは考えず、ただ素直に彼のことを感じて、受け入れる。
 もし本当にそれが出来たら、私は今までとは全然違う、新しい自分になれるのではないかという気がした。
「里歩ちゃん、こっち見て」
 優しい声に促されて、視線を上げる。
 すると、透真さんの愛おしそうな眼差しにぶつかって、私の唇は自然に弧を描いた。
 そこへ、彼の柔らかく熱い唇が落ちてくる。
 唇を軽く啄むように何度も触れ合わせ、私もそれに応えていたら、舌先が伸びてきて、キスが深くなった。
 ゆっくりと舌を絡ませ、軽く吸われる。
 夢中になっていたら息継ぎを忘れ、息が苦しくなってきたところで、彼は唇を離した。
「綺麗だ」
 いつの間に解かれていたのか、浴衣の帯がバラけており、裸体があらわになっていた。恥ずかしさと同時に、彼の手の温もりを心地よく感じる。
 首すじには彼の唇。背中や脇腹をくすぐるように撫でられて、あの甘い痺れが肌を駆け巡った。
「はっ……ん……」
「敏感だね、里歩ちゃん。反応も可愛い」
 透真さんは私の様子を常にジッと窺い見ながら、私の身体に余さず触れていった。ささやかな膨らみはもちろん、お腹やお臍にまでキスを落とす。
 ふと下腹部から腰の辺りを撫でられて、身体が過敏に反応した。思わず腰を浮かせたら、そのまま膝を掴まれて左右に割られる。
 わかってはいたけれど、そこをじっくりと見られるのは、耐えがたいほど恥ずかしかった。
「ん……っ」
 両手で口元を押さえながら、「嫌」とか「やめて」という言葉を出さないように、なんとか必死で堪える。
 すると彼の指先がそこに触れて、薄い茂みをそっとかき分けた。
「んんっ……!」
「里歩ちゃん、声我慢しないで」
 彼はそう囁くと、茂みにそっと顔を近づけて、その奥襞へと舌を伸ばす。
「やぁっ! ダメ……っ」
 形に沿ってなぞるように舐め、吸いつくようにチュッと唇を押し当てられた。
 やがて一番敏感な肉粒に辿り着き、それを舌先で転がされる。その、これまでにない強烈な快感に驚いて叫んだ。
「ああっ……! ん、んんぅっ……!」
「これ良さそうだね。奥から溢れてきた」
 透真さんは愉しそうに微笑んで、肉粒を舌で何度も弄ぶ。そのたびに身体がビクビクと反応し、身体の内からではなく外からもたらされる半ば強制的な快感に翻弄された。
 頭が真っ白になって、何も考えられなくなった頃、透真さんが身体を起こして私の手を握った。
「深呼吸して、里歩ちゃん。ゆっくりね」
 荒くなった呼吸を整えるように、私は何度も深く息を吸い、ゆっくりと吐く。
 そうしたら、ぼうっとしていた頭の中が、少しだけクリアになった。

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