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2019
12.28

【14話】強引御曹司に注がれる溺愛の味

毎日無料

作品詳細

「いいのか、涼子……!」
「い、いいっ……気持ちよすぎ、て、また、変になっちゃうっ……!」
「それでいいんだよ」
「でも、怖い、のっ」
 蒼真は奥深くまで突きながら、涼子の背中に手を回して強く抱きしめた。
「その最低な男と俺を比べること、それ自体が間違いだって、わからせてやるよ、涼子……!」
「も、もう、充分わかっ、ひあっ!」
 パンパンと腰を打ちつけられ、明かりはついているはずなのに何も見えなくなる。彼のたくましい腕の強さが増していき、抱きしめられる力で息が、できない。
「涼子! 涼子……っ」
「ぁあっ、あうっ」
 蒼真にもたらされている圧迫感は、やがてそれがなくてはダメだと思えるほど、涼子の全身を快感で揺さぶるものに変わっていた。頭の芯まで溶かされてしまいそうで、本当に……怖い。
 強く打ちつけられていたかと思えば、ゆっくり出し入れされ続けたり……気持ちよさの波に涼子は延々と翻弄された。
 蒼真はその間も涼子の唇を何度も奪い、揺れる両胸を手のひらや舌で愉しんでいる。
「俺に慣れてきたか?」
「慣れて、良すぎる、の……」
「そうか、俺も、良すぎてヤバいんだよ」
「んぁっ!?」
 突然強い刺激が加わり、目の前がパッと明るくなる。涼子の一番敏感な粒を、蒼真の指先がこすり上げたのだ。
「あ、締まる……っ、涼子……!」
 蒼真は涼子を突き上げながら、濡れた粒を器用にグリグリと小刻みに押している。徐々に奥の奥から享楽を求める欲が駆け上ってきた。
「ダ、ダメ……ッ! 私、またイッちゃ、イッちゃううっ!」
 自分が自分ではないように、体中がこの快感を一滴残らず貪ろうとしていた。
「涼子、俺も一緒に……っ、イクぞ……あぁ」
 額に汗の玉ができている蒼真も喘ぎ、さらに律動を速めていく。
「蒼真……ぁっ」
 ただ彼の名を叫び続けた。
「涼子、このまま俺と、ずっと――」
 今日、何度目かの絶頂に昇り上げた涼子は、意識が弾け、朦朧として……彼が何を言ったのかすら、よくわからなかった。

 ベッドサイドの明かりだけを灯した部屋は、満足と疲労を感じ続けている体に心地よかった。
 愛がなくてもこれほどまでに体が反応したことに、涼子は不思議さを覚えずにはいられない。
 蒼真の腕の中でまどろみながら「サロン・ド・テ・宵待」に来た本来の意味を思い出す。彼もまた、自分のように傷ついているのだろうに、涼子に触れる手はたくさんの思いやりを感じさせた。彼にばかり気遣いさせるのは申し訳がない。
「あの、あなたの傷ついたことって、まだ教えてくれないの……?」
 言いたくないのなら仕方がないという気持ちで涼子は問いかけた。すると、蒼真が怪訝な表情で涼子の顔を覗きこむ。
「さっきからなんなんだ? 俺がそんなに悩んでるように見える?」
「だってここは、心の傷を癒してくれる場所だから、私と同じようにあなたも傷ついているんですよね?」
「心の傷を癒す場所……? 『サロン・ド・テ・宵待』が?」
「え、違うんですか?」
 癒すためのお茶を提供する、「サロン・ド・テ」の名がつく店。ここに来るまで他にはなかった。だから当然、ここがその店だとばかり思ったのだが、蒼真の表情を見て不安になる。

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